出版社内容情報
インド中世(9?19世紀9のヒンドゥ、イスラーム美術の粋を収録。
インド古典文化の黄金文化・グプタ朝の滅亡をもって古代は終焉した。インド中世美術を扱う本巻は、仏教美術の最後を飾るパーラ時代の多様な図像表現、エレファンタやエローラの石窟芸術、天空にそびえるカジュラーホのヒンドゥー教寺院の高塔と官能的な彫刻の輪舞、デリーをはじめ、南インドやデカン高原に遺(のこ)るヒンドゥーとイスラーム建築の諸相、ムガル時代を中心とする細密画と工芸美術の華麗な色彩世界を再現。 このほか、スリランカ、チベット、ネパールなどの美術もあわせて紹介。昨年、建国50周年を迎えたインド政府の全面的協力のもとに、累計6次、約250日間の撮影、現地取材を敢行。鮮明な新撮カラー480点余による、これまでに例をみないボリュームの一巻。
肥塚 隆[コエヅカ タカシ]
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宮治 昭[ミヤジ アキラ]
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内容説明
エレファンタやエローラの石窟芸術。カジュラーホのヒンドゥー教寺院の高塔と官能的な彫刻の輪舞。デリーをはじめ南インドやデカン高原に遺るヒンドゥーとイスラーム建築。ムガル時代を中心とする細密画と工芸美術。計6次に及ぶ現地取材の成果を反映するインド中世美術の決定版。
目次
総論 中世インドのダイナミズム―ヒンドゥーとムスリムの美術
第1章 中世前期の南インド
第2章 中世前期の北インド
第3章 中世後期の北インド
第4章 中世後期の南インド
第5章 スリランカ
第6章 ヒマラヤ山麓の展開
第7章 イスラーム建築
第8章 細密画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
101
この巻は前巻に引き続いてインドの美術作品が紹介されています。石像美術や建物がやはり素晴らしいものが遺されているようです。むかし大学の先生にものすごくエロティックな石像美術があると聴いていたのですがその片鱗もあります。細密画のような絵画などすばらしいものがあります。むかしの王族の物語などが主体になっていて民衆の姿があまり見えてこないきらいがある気がします。2016/12/16
へんかんへん
1
二枚模写、三面シヴァ、エレファンタ第一窟内部、天井浮彫り、五つのラタ、カイラーサナータ寺、スーリー寺、大菩薩寺、ヴィルパークシャ寺、2015/04/15