出版社内容情報
17世紀、ローマで始まったバロック美術はやがてイベリア半島、中 南米に波及する。 私たちの取材もその展開をイタリア各地、スペイ ン、中南米のバロック都市の多彩な景観美、装飾美のなかに追った。 ローマ・バロックを代表する彫刻家、建築家ベルニーニ、光と闇の 画家カラヴァツジョ、スペインのベラスケス、スルバラン、ムソーリ ョなどの代表作を掲載。
神吉敬三[カミヨシケイゾウ]
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若桑 みどり[ワカクワ ミドリ]
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目次
第1章 イタリア・バロックの世界
第2章 イタリア・バロックの都市と建築
第3章 イタリア・バロック絵画の展開
第4章 イタリア・バロックの彫刻と工芸
第5章 イベリア半島とイベロアメリカのバロック美術
第6章 スペインのバロック建築
第7章 スペインのバロック絵画
第8章 スペインのバロック彫刻
第9章 イベロアメリカのバロック美術
テーマ特集(異文化の受容;バロックのエフェメラルと祝祭)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
285
この巻はバロック。幕開きはイタリアの建築から。ボッロミーニに代表される建築物群は、私たちがローマの風景を思う時、最もローマらしいものとして想起されるのではないだろうか。サン=ピエトロをはじめとした教会群もそうだが、トレヴィの泉などの街角のモニュメントも基調はバロックである。続いては絵画。これはもう寸毫の迷いもなくカラヴァッジョに極まる。「マタイの召命」をはじめとした、あの圧倒的なまでの宗教画の数々を描いたのが、背神の極みとも思えるカラヴァッジョ。「善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」を思う。2023/03/11
KAZOO
104
バロック美術の第1巻目です。ここではイタリアとスペインの作品が中心に紹介されています。若干メキシコの建物なども。絵画と建物が中心ですが、カラバッジョがイタリアの代表的な画家でスペインではムリーリョ、ベラスケスが中心です。建物は私はごちゃごちゃしすぎてあまり好みではない感じでした。若桑先生が結構解説されています。2017/02/01
OKKO (o▽n)v 終活中
7
図書館 ◆イタリアとイベリア、そしてイベロアメリカのバロック ◆教会堂のファサードをとにかく、見る。見る。何か思いつくまで見続ける。言葉になるまで見続ける!! ◆収録の論考をもう一度読んでみる。ハラに落ちるまでもう一度読んでみる! ◆と、鼻息も荒いのですが、なにせ本シリーズは写真のチョイスもよければ論考もよろしくて、お勉強するのにぴったり。特に、ここでないと見られない珍しい教会堂(特にイベロアメリカの)がすばらしい! ◆この際、美と真実は細部に宿るはずと信じ、次回は図書館に虫眼鏡持っていこう!2017/04/29
散歩いぬ
7
時間が無く、建築と美術品の写真のみパラパラと捲り読み。大型本の図版っていいわぁ〜。BSハイビジョンという感じです。うちは見れないけど( -_-)アゲ盛りバロック、彫像部門は凄い。髪は乱れ、頬を伝う涙まで大理石!しかしキリスト教に根差したテーマがほとんど。まずは聖書読んだ方がいいのかな?2011/09/08
OKKO (o▽n)v 終活中
5
図書館 ◆イベロアメリカとスペインばっかじゃなくて、ポルトガルとかマヌエル様式とか載せんかいっ(怒) シカトかよっ(怒) ゼイゼイ2017/08/23
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