出版社内容情報
イタリア・ゴシック絵画の巨匠チマブーエ、イタリア・ルネサンス絵 画の先駆者ジョット、繊細で抒情的な作風のシモーネ・マルティーニ やシエーナ派の画家、アルプス以北のゴシック美術の代表的名作、ラ ンブール兄弟の《ベリー公のいとも豪華なる時祷書》などヨーロッパ の北と南で展開された様相の異なるゴシック絵画を対比的に紹介。ま た、タピスリー、金細工などの工芸の名品も併せて収める。
佐々木英也[ササキヒデヤ]
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富永良子[トミナガリョウコ]
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内容説明
イタリア・ゴシック絵画の巨匠チマブーエ、ジョット、繊細で詩情豊かな作風のシモーネ・マルティーニやシエーナ派の画家。ゴシック写本の代表作、《ベリー公のいとも豪華なる時祷書》。修復なった名作タピスリー、《アンジェの黙示録》。ヨーロッパの北と南で展開された、ゴシック美術の精髄を426点収録。
目次
第1章 中世後期のイタリア絵画
第2章 ジョット
第3章 ジョッテスキの系譜
第4章 13~14世紀のシエーナ派絵画
第5章 イタリア各地の新気運
第6章 ピサーノ派とイタリア・ゴシック彫刻
第7章 北方ゴシック絵画
第8章 国際ゴシック様式の絵画
第9章 15世紀フランスの絵画
第10章 ゴシック時代の工芸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
249
「ゴシック2」は主に絵画。中世絵画から大きく飛翔していこうとする息吹が感じられる。13世紀も半ばを過ぎる頃になると、画家の名前が残るようになる。例えばチマブーエがそうだ。まだまだ画家自身の自覚も、周りの認識も職人であったかもしれないが、それでも絵の世界に「個」が誕生したのである。絵もそれまでの固定化したような様式から動き出したように見える。これがさらにジョット(1267ー1337年)になると、もはやルネサンスの幕開きかと思わせるほど、それ以前と比べるとまさに革新的な展開を見せるのである。2023/07/14
KAZOO
100
ゴシック編の公判で前巻が主に大聖堂などの建物が中心であったのに対して、絵画や彫刻が中心でキリスト関連の作品がずらりと並んでいます。ジョット、チマブーエなどの作品や有名な「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」などもあります。目の保養です。2017/01/19
街場マチ子
3
通信制大学のヨーロッパ美術史の課題資料として。ジョットをはじめとするプロト・ルネサンス期の絵画の重要性をおさえるにはもちろん必須だけど、個人的には装飾写本の図版が豊富なところが楽しかった☆2013/08/01
へんかんへん
2
チマブーエ、ジョット、ピエトロロレェンツェ、視覚、一角獣を連れた貴婦人、わがただ一つの望みに、2014/10/07