出版社内容情報
●野上彌生子 秀吉と利休/明月/笛/巣箱/夏目漱石/バウム・クーヘンの話 ●宮本百合子 二つの庭/杉垣/風知草/冬を越す蕾/歌声よ、おこれ―新日本文学会の由来― ●林芙美子 放浪記 第一部/風琴と魚の町/晩菊/浮雲 ●平林たい子 嘲る/盲中国兵/鬼子母神/こういう女/地底の歌/秘密 ●壺井 栄 二十四の瞳 ●幸田 文 流れる/黒い裾
井上 靖[イノウエ ヤスシ]
編集
山本 健吉[ヤマモト ケンキチ]
編集
中村 光夫[ナカムラ ミツオ]
編集
吉行 淳之介[ヨシユキ ジュンノスケ]
編集
高橋 英夫[タカハシ ヒデオ]
編集
磯田 光一[イソダ コウイチ]
編集
小田切 進[オダギリ ススム]
著・文・その他
巌谷大四[イワタニダイシ]
著・文・その他
野上 彌生子[ノガミ ヤエコ]
著・文・その他
宮本 百合子[ミヤモト ユリコ]
著・文・その他
林 芙美子[ハヤシ フミコ]
著・文・その他
平林たい子[ヒラバヤシタイコ]
著・文・その他
壺井 栄[ツボイサカエ]
著・文・その他
幸田 文[コウダアヤ]
著・文・その他
内容説明
女性の立場から、人生を社会を鋭利に裁断した、女流文学の高峰。昭和文学初めての集大成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
81
この第8巻には女性作家6人(野上彌生子、宮本百合子、林芙美子、平林たい子、壷井栄、幸田文)の作品が収められています。林、壷井、幸田の作品はすべて既読であったので野上の随筆のような作品(夏目漱石、バウム・クーヘンの話)と再読ですが代表作であり私も興味のある「秀吉と利休」、宮本の「歌声よ、おこれ」を読みました。「秀吉と利休」はかなり秀吉の心理などをうまく書いていると思いました。コミックで読んだ本を思い出しました。2023/04/21
モリータ
9
国語便覧の年表に載ってるから、という作業的な理由で「風琴と魚の街」を読んだ(心をえぐるような短編だが、なぜリストに?という疑問は残る)。あと「晩菊」。これと角川の林芙美子集で「めし」を読んでいたのだが(これは大阪小説ですね)、途中で筑摩の全集でセットになっていた岡本かの子の「鶴は病みき」を読み出して、図書館が平日より早く閉まるのを忘れていて「うず潮」「清貧の書」と一緒におあずけ(ボロボロだったので借りず)。岡本かの子は芥川はともかく谷崎とセイ子をこき下ろしてて怖いと思った。ナオミがなんぼのもんじゃい的な。2013/12/21