群像日本の作家<br> 司馬遼太郎

群像日本の作家
司馬遼太郎

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  • サイズ B6判/ページ数 339p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784095670300
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0393

出版社内容情報

われわれ日本人にとっての歴史認識、江戸や明治の人間群像、歴史の背景も、そのほとんどすべては、司馬遼太郎の史観を通して知り得たものと言っていい。人間を知り尽した不世出の歴史の証言者、戦後最大の国民作家の全貌。

 司馬遷に遼かに及ばず、との思いから司馬遼太郎を名のる一人の大衆小説作家が、昭和31年『ペルシヤの幻術師』で講談社倶楽部賞を受賞してデビューした。昭和34年、伊賀を追われた忍者の行動を中心に、人の世の虚実を描いた『梟の城』で直木賞を受賞。それ以降『新選組血風録』『燃えよ剣』『竜馬がゆく』など、幕末の時代相をいきいきと描き、人気作家となる。このころから娯楽的な大衆小説から、のちに「司馬史観」とよばれる独自の歴史観、人間観を前面に打ち出した秀作を次々に発表し始める。『新史太閤記』『峠』『世に棲む日々』『花神』『殉死』など現代に生きる人々にも説得力をもつ独自の解釈と裁断によって、歴史上の登場人物を蘇らせた。小説とともに数多くの歴史や文化に関するエッセーを発表し、それらを総合した形の長編紀行『街道をゆく』などで、ユニークな司馬史観を発展させた。司馬遼太郎は、人間を知り尽した不世出の歴史の証言者であり、戦後最大の国民的作家となった。司馬文学の全貌を展望し、司馬史観の発生と進展の姿を、第一線の作家、評論家、歴史学者が照明をあてた興味つきない一冊である。

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