出版社内容情報
(阿部秋生・秋山 虔・今井源衛・鈴木日出男)
正室女三の宮は不義の子薫を出産して出家、密通した柏木は事情を知られて苦悩のあまり病死する。そうした中で源氏を追いつめたのは、生涯の伴侶紫の上の死であった。今はもう、紫の上の追憶にのみ生きる源氏??。本書は「柏木」に始まり、「横笛」「鈴虫」「夕霧」「御法」、そして源氏の最晩年を描いた?「幻」の六帖を収録。物語は第二部を終了、宇治十帖へと連なっていきます。
内容説明
本書の本文は、伝定家筆本・伝明融筆臨模本・飛鳥井雅康筆本(平安博物館所蔵、通称「大島本」)等を底本とし、これを『源氏物語大成』校異篇所収の青表紙諸本と、その他数種の青表紙諸本とによって校訂したものである。
目次
柏木
横笛
鈴虫
夕霧
御法
幻