出版社内容情報
愉快な詩・救われるような詩・忘れられない詩…中原中也、三好達治から新人の詩まで25編を紹介。それらの詩に触発されて生まれたイメージから、身近な日常の出来事・社会や世相・詩人の思い出へと連想を広げてゆくエッセイ風の読み物。
あわただしく毎日をすごすわたしたちに、すぐれた詩はやすらぎを与えてくれたり、自己を見直す機会をもたらしてくれます。 本書は、詩人川崎洋が心打たれた詩25編を紹介し、それらの詩をきっかけとして、さまざまな話題へ筆を進めてゆくエッセイふうの読み物です。 「詩の読み方に正解はない」と言う著者は、読者にもっと気軽に詩を楽しんでもらえることを願っています。愉快な詩・救われるような詩・忘れられない詩……それぞれの詩のポエジーを著者のしなやかな感性ですくいとり、詩のいろいろな味わいを書きつづります。そして、詩に触発されて生まれたイメージから、身近な日常の出来事、社会や世相、詩人の思い出へと、連想をおよぼしていきます。取り上げた詩は中原中也・三好達治から新進気鋭の詩人の作品・方言詩まで、詩という領域の豊かさを実感できる内容です。 詩の四角四面の解説ではない、滋味あふれるやさしい語り口の文章を、うんうんとうなずきながら読むうちにすっかり詩のなかにひきこまれていることでしょう。
内容説明
こころに響く詩のおくりもの。愉快な詩・救われるような詩・忘れられない詩…。あなたに新たな発見をもたらす25編。
目次
雪(三好達治)
豚(木坂涼)
事件(黒田三郎)
シジミ(石垣りん)
時効(赤間太郎)
言葉なき歌(中原中也)
冬の月(高木恭造)
雨(西脇順三郎)
ねこぼね(小池昌代)
カリプ自伝(草野心平)〔ほか〕