出版社内容情報
生涯六十余回の対決に一度も負けることなく戦い抜いてきた剣豪・宮本武蔵。その兵法の集大成の書といえる『五輪書』から、78の名言を選び、現代の我々に多くの示唆を与えてくれる名言を紹介します。
『五輪書』は宮本武蔵が書いた剣術指南書である。地・水・火・風・空の五巻から成るところからそう名付けられた。武蔵は生涯六十余回の対決に無敗を誇った。その生涯の体験の集大成がこの『五輪書』である。彼が完成させた二天一流(二刀流)の特色とその優位性を中心に書かれている。絵画をはじめ諸芸に通じていたといわれる武蔵だけに、技術論のみに陥りがちな剣術指南書に彼特有の比喩を豊富に用いて大変読みごたえのある書に仕上げている。柳生宗矩の「兵法家伝書」とともに、日本では特異な兵法書といってよいであろう。また近年、欧米で英訳され、現代のビジネスマンや軍人たちの間で、広く愛読されているともいう。その「五輪書」から78の名言を抜粋し、それぞれの意味や宮本武蔵の思想を紹介してゆきます。ビジネス社会、政界、スポーツ界、芸能界など、戦いや軋轢のあるあらゆる局面で、示唆に富む武蔵の名言が「座右の銘」として現代の我々に甦ります。
内容説明
『五輪書』の本文を読むための入門の意味も込めて、序・末文を含めて全八十九段からその真髄を示す言葉を七十八抜粋し、今日的な視点から、わかりやすく解説をほどこしたのが、本書である。
目次
地之巻
水之巻
火之巻
風之巻
空之巻