出版社内容情報
王昭君・則天武后・楊貴妃など14人の女性たちの、中国の歴史の裏でくりひろげられた数奇な生涯を、歴史書や明・清時代の小説をもとに綴った物語。
本書は中国の歴史を華麗にいろどった女性14人の生きざまをつづった読みものです。われわれ日本人にとって、中国の歴史は、「史記」や「三国志」などによって古くから親しんできたものです。そこに展開された人間ドラマは含蓄にとんでいて、われわれの人生を豊かにするものでした。が、これらはおもに男性が主人公でした。しかし、その裏でくりひろげられた女性たちの波瀾にとんだ一生は、べつの意味でわれわれの興味をひくものです。政治の安定のために死を命じられた女、情夫の愛を手に入れるためにわが子を殺した女、男にみさおを立ててみずから死をえらんだ女、復讐のためにライバルの手足を切断した女……。これら数奇な生涯をおくった彼女たちはみな1000年以上前の中国古代の女性ですが、われわれに考えさせる何ものかがあります。遠く時空をへだてているにもかかわらず、われわれをとらえてはなさないのはなぜか。それは、歴史をこえても変わらない人間の諸相が描かれているからなのではないでしょうか。
内容説明
中国の歴史をいろどり波乱にとんだ生涯をおくった美女、妖女、悪女たち。政治のために死を命じられた女、情夫の愛を手に入れるためにわが子を殺した女、「史記」「三国志」の裏にくりひろげられた女たちの生き方が現代によみがえる。
目次
姐妃―独裁者を狂わせた女 酒池肉体の快楽にふけり、残虐行為にうすわらいをうかべた紂王の愛人
呂后―たたかう母 復讐のためライバルの手足を切断した、英雄劉邦の皇后
鉤弋―武帝が殺した女 漢の武帝は国の安定のために夫人に死をたまわった
王昭君―外交の犠姓に泣いた女 くやんでももうおそい、異民族へとつぐ人は絶世の美女
趙飛燕―史実と虚構 ツバメのように舞って漢の宮中をほんろうした姉妹の生涯―〔ほか〕
感想・レビュー
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アカツキ
韓信
みけ
ころころ




