出版社内容情報
いまや世界中で作られている俳句。その魅力を江戸時代の俳諧から近現代の俳句まで、秀句、キーワード、句会用語をたどりながら解き明かす。俳句のすべてがわかる入門書。
1990年に初めて「世界こどもハイクコンテスト」(日航財団主催)が行われたとき、26の国と地域から約6万句もの応募があり、関係者を驚かせました。今やハイクは世界中で作られています。私たち日本人が知らない間に、俳句は世界の新しい文学になっていました。 江戸時代に芭蕉が芸術にまで高めた俳句という小さな文芸が、時や空間を超えて、これほど人々をひきつける理由はどこにあるのでしょうか。それは俳句自体の性格にひそんでいるわけですが、それを語ることは、ある意味で日本人のこころを語ることと同義になります。 筆者は、江戸時代の古典俳諧から近現代の俳句まで自在に往復しながら、俳句の魅力を解き明かします。現代俳句のもつ魅力や問題点の多くが、芭蕉の時代に発生していることがわかります。芭蕉の時代の俳句がいかに自由だったか、驚くことでしょう。初心者が押さえておきたい秀句やキーワード、句会用語などもやさしく解説してあるので、これから俳句を始めたいという人にも安心です。豊富な資料写真や蕪村などの俳画を見るだけでも楽しいでしょう。よく知っているようで、実は知らない俳句の世界へ読者をいざないます。読み終えたとき、新たな俳句の魅力を発見している
内容説明
江戸時代の古典俳諧から近現代の俳句まで、自在に往復しながら俳句のこころを解き明かす。初心者がおさえておきたい秀句や俳句用語も万全の俳句入門書。
目次
1 はじめに
2 約束とうたがい
3 素材とテーマ
4 句が生まれる場
5 表現のかたち
6 国際化のなかで