出版社内容情報
中国上古から前漢に至る約3000年の歴史を司馬遷が叙述した『史記』。この古今随一の歴史書から約40の名句を選び、その言葉が生まれるに至った人間の物語を簡潔に紹介しつつ、現代の世の中を照らします。
『史記』は中国最初の体系的な通史で、その後の中国歴代の正史が規範としたばかりでなく、『日本書紀』などの編纂にも影響を与えました。中国史を学ぶ者には必読の書であるとともに、その文章は名文として知られ、「文中の雄なり」「文の聖なり」と絶賛されてきました。 『史記』の中心は、おもな王朝の盛衰をまとめた<本紀>、諸侯の国別の列国志<世家>と、歴史に名を残すべき人物の伝記を記述した<列伝>です。ここには時間の推移とともに記憶から薄れていく人間の行為が、人類の経験として鮮やかに刻印されています。『履は新たなりといえども冠となさず』『鶏口となるも、牛後となるなかれ』などの名句は、こうした先人の生きざまの中から生まれてきたものです。 本書は『史記』という古今随一の歴史書の中から、およそ140の名言を選び、名言が生まれるに至った人間の物語を簡潔に紹介しつつ、現代の世の中を照らしていきます。
内容説明
司馬遷によって綴られた名文・名句が生まれるに至った、人間の物語を簡潔に紹介しつつ、現代の世の中を照らす。
目次
上古
春秋
戦国
始皇
楚漢
漢代
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- 和雑誌
- ランナーズ (2023年9月号)