出版社内容情報
平和な世の、平凡な生き方のなかにも“戦い”は尽きない。個人の生存競争、その個人が属する企業間競争。この競争を生きぬく英知を、兵書二書から焼く140の名言をとりあげ解説する本書から、読みとってほしい。
『孫子』も『呉子』も、古来兵法書としてもっとも尊ばれてきた著作です。機微に通じた戦術戦略を叙述し、中国ばかりでなく日本の武将の愛読書となりました。よく知られているところでは、武田信玄の旗印「風林火山」は、『孫子』の名句「其の疾(はや)きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し」に拠っています。近代になってからは、経営家の座右の書となり、その人事全般に敷衍できる戦略思想を愛する人は少なくありません。 兵法書とは勝つための伝道書です。本書では、勝つために、あるいは敗北しないために、何を、いつ、どうすべきかということについて、『孫子』『呉子』からおよそ140の名言(故事ことわざ)を引き、わかりやすく、読みやすく、現代的なセンスで紹介します。「戦わずして勝つ」という極意に達するまで、珠玉の提言を堪能してもらいたいと思います。
内容説明
ビジネス、スポーツから日常生活にも敷衍できる“戦い”に勝ちぬく道を、古来もっとも尊ばれてきた兵法書の珠玉の名言から読みとる。約140の名言の意味や実践的な戦略戦術を現代的視点から解説する。
目次
孫子(計篇;作戦篇;謀攻篇;形篇;勢篇 ほか)
呉子(図国篇;料敵篇;治兵篇;論将篇;応変篇 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鴨の入れ首
1
1998年刊。図書館本です。「孫子」「呉子」から有名な故事成語やことわざを抜き出して解説した初心者向け解説書です。文章も平易で読みやすく、入門書として十分有用ではないでしょうか。2025/04/24
うめこ
0
一ページごとにことわざ一つその解説があり、必要な場面ジャンルで項目が分けられているので読みやすくわかりやすい。兵法、人物の時代背景が説明されている。人物の人となりや背景が書かれているので兵法とセットで面白くより理解しやすいと思う。2016/05/03
こうふく母
0
兵法についてのいわれや出来事がまとめられています。スポーツや仕事に絡めて読んでみましたが、途中で飽きました。興味を持つ方には分かりやすいかもしれません。2021/01/28
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