出版社内容情報
大爆笑の初出し枝雀、第2弾!
朝日放送「枝雀寄席」で放映されてから一度も映像として公開されなかった高座が、「カムバック枝雀」としてビデオ独演会で大盛況を博したのが平成23年。ここで流された高座映像は、テレビ放映からこの時まで封印された映像でした。
しかし、ビデオ独演会で改めてその名演を見て、これほどの名演がこの公演のみで終わるのはあまりにも惜しいと、DVD化されたのが今回の十席でした。なぜ、これまで商品化されなかったか、と言えば、仕種が面白すぎたり予想外の動きにカメラの画面から飛び出してしまったりする、スゴイ高座だったからなのです。しかし、それこそが究極の“枝雀落語”!
第2巻は、全編ひとり語りに加えて独自の演出満載の『一人酒盛』と、浄瑠璃も聴き所(笑い所)のひとつとなっている『どうらんの幸助』。
全5巻、毎月1巻刊行です。
これまでで一番面白い枝雀落語で、新たな魅力に酔い、新年を大笑いでスタートしてください。
小学館[ショウガクカン]
著・文・その他
内容説明
TV放映後封印されていた十席が、ついにDVD解禁!最初から最後までひとり喋りの『一人酒盛』とかわいすぎる、『どうらんの幸助』!見たことのない枝雀が、動き回り、喋りまくる。
目次
枝雀と私 第2回
高座解説 一人酒盛
速記 一人酒盛
高座解説 どうらんの幸助
速記 どうらんの幸助
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
14
「一人酒盛」を聴くと、桂枝雀の落語に向ける姿勢が非常によく理解できる。引越しを済ませた主人公の家に友人がやってきて、二人で酒盛りするはずが、主人公ばかりが飲んでしまうという噺なのだが、枝雀は友人の存在を巧みに隠蔽し、主人公のひとりしゃべりに徹した構成にする。ところが、この大胆な刈り込みに反するように、主人公は饒舌で、無駄話だけをしているようだ。しかし、そこにキャラクターが感じられ、何よりも笑いが生まれる。この刈り込みと過剰さが同居する不思議な光景にこそ、枝雀落語の真髄がある。2014/08/24
釈聴音
1
「どうらんの幸助」前半に出てくる「只酒が飲みたいために相対喧嘩をする二人」がすごく好き。(「笑いもって死んでしまう」なんか最高!)2013/02/04
kiiseegen
0
枝雀師匠の酒に絡む話を聴くと必ずこちらも飲みたくなってしまうのは私だけ?酒を飲む描写が上手すぎるわ・・・。今巻も笑いました笑いました。2013/01/27