小学館DVD book
小津安二郎名作映画集10+10〈10〉早春+大学は出たけれど

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  • サイズ A5判/ページ数 32p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784094804201
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0874

出版社内容情報

映画「早春」「大学は出たけれど」

「早春」(昭和31年)は、子どもの死を契機に冷えきった夫婦(池部良・淡島千景)が、夫の不倫で危機を迎えるが、やり直す決心をするまでを描く。小津は、「夫婦になっていろいろなことがあるが、だんだんお互いに気にならなくなって、初めて立派な夫婦ができる。それまでの過程は夫婦生活の早春のようなものだ」と述べている。不倫相手役は岸惠子で、小津は、その演技を高く評価した。
サイレント作品「大学は出たけれど」(昭和4年)は、不況で就職難の学生を描き、題名は流行語にもなった。元は70分の作品だったが、現存する約12分の短縮版を収録した。
なお、全巻完結特典として、小津がラジオ出演(「この人この道」TBS 1961年)した際のインタビュー部分を編集してDVDに収録。深川生まれの江戸っ子口調で自身の映画づくりについて語った貴重な肉声である。

【編集担当からのおすすめ情報】
10巻シリーズの最終巻ということで、小津ファンへ、とっておきの特典映像をDVDに収録しました。TBSラジオで1961年3月に放送された「この人この道小津安二郎」の、小津のインタビュー部分を特別編集したものです。松竹秘蔵の小津の100枚に及ぶ写真に、小津の肉声が流れる構成です(約7分半)。深川生まれの江戸っ子らしい口調で、映画製作について語りあかしています。

目次

「早春」の目線
本巻の2作―あらすじ・解説
連載 現役映画人が語る小津映画の見どころ 第10回 黒沢清(映画監督)―スタイルのなかに生きる「リアル」
ロケ地探訪―皇居外苑・蒲田駅(東京都)ほか
特別採録 思い出の小津安二郎 第10回 池部良―「師匠であって先生ではない」
連載 「小津調」とは何か? 第10回 「小津組」スタッフとしての誇り
連載 小津安二郎・断想 第10回 記号が受肉するとき(内田樹)
出演者紹介―名優クローズアップ 岸恵子
連載 フランスで愛されるOZU 第10回 鏡の鋭利な破片(ジャン=ミシェル・フロドン)
連載 小津安二郎物語 第10回 晩年の心境

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