出版社内容情報
最強の魔王、交換留学生として西方へ――
帝国で起きた陰惨な事件を解決へと導いた最強の魔王。
テオドールという名の人間に化けて街の復興作業に勤しむ彼は早くも退屈を覚えていた。
自らの心に潜む破壊衝動に駆られる最中、彼が滞在する帝国の南方ミルディアナの地に色欲の魔王アスモデウスが現れる。
彼女は、帝国の西方グランデン領で相次いで起きているという神殿襲撃事件の情報をもたらす。
事件に興味はあるものの、南方で軍学校の一生徒として振る舞っている以上、縁はないだろう。
そう思っていた矢先、なんの偶然か、テオドールの西方領への留学が決定する。
他の特待生らと共に西方へと赴く彼を、赤く煌めく星々が不気味に照らしていた。
グランデンに辿り着いたテオドールらは、この地の守護者であり先の戦で最高の武勲を立て大英雄と称されるクロード・デュラス将軍と出会う。
魔神をも超える圧倒的な威圧を放つデュラス将軍を前に、彼と戦ってみたい衝動を抑えるテオドール。
この地の特待生で現役軍人のクラリスを交えて、留学生として平穏な日々送るテオドールたちだったが、裏では奇怪な事件が蠢いていた。その魔手は着々とグランデン領を侵食していく――。
内容説明
学園生活に退屈していたテオドールの前に色欲の魔王アスモデウスが現れ、西方グランデン領で起きている連続神殿襲撃事件の情報をもたらす。その直後なんの偶然か、テオドールの西方領への留学が決定、他の特待生らと共にそこへ赴くことになる。その道行を、赤く煌めく星々が不気味に照らす。「天高き夜空に紅き星々が瞬く時。それすなわち凶兆なり」。グランデンへと到着した彼らは大英雄クロード・デュラス将軍と会う。魔神を超えるほどの大英雄の威圧感に、戦闘衝動を必死に抑えるテオドール。この地の特待生で現役軍人でもあるクラリスを交え、留学生として平穏に過ごすテオドールたちだったが、裏では奇怪な事件が蠢き、その魔手は着々とグランデン領を侵食していく―。