出版社内容情報
南北朝の動乱から室町時代へ。大動乱の原動力となったのは、歴史の表舞台に登場した民衆の力であった。この1世紀半を「流通革命」の時代としてとらえ、交通と流通経済を重視、たくましく生きる民衆の実態に迫ります。
目次 はじめに 建武政権 天皇専制/国家威信のために/破綻の構図 南北朝の内乱< 内乱の展開/足利一門の分裂 天下時勢粧 守護と国人/くずれゆく荘園制/奥羽・九州の動向 封建王政の成立 細川頼之の執政/東アジアの変動と倭寇/足利義満政権 北山第とその周辺 「法皇」義満の「仙洞御所」/幕府と五山禅院/能と連歌の世界 農民と都市の民衆 農村の新しい動き/中世都市民の成長/わわしい女たち 流通革命の進展 流通経済の活況/輸送手段の革新/関所・海賊・為替 激発する徳政一揆 日本開闢以来の下克上/天下一同の徳政令 東国社会の変動 京都鎌倉御中違/永享の乱と結城合戦/民衆の動きと経済の発展 大乱前夜の日本 封建王権の危機/琉球と夷島/大乱接近 おわりに基本史料一覧 参考文献 年表 索引
内容説明
南北朝の動乱から応仁の乱にいたる激動の1世紀半。流通経済が発展し、力をつけた民衆が歴史の表舞台に登場!支配体制を揺り動かす原動力となった。
目次
建武政権
南北朝の内乱
天下時勢粧
封建王政の成立
北山第とその周辺
農村と都市の民衆
流通革命の進展
激発する徳政一揆
東国社会の変動
大乱前夜の日本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sine_wave
10
南北朝時代から応仁の乱の直前までの歴史。応仁の乱が起きるのは当然という歴史背景はよくわかった。足利政権は当初からその基礎は盤石ではない。内乱と民衆の世紀とした副題は頷けた。民衆の力強さについては、蒙を啓かれた思いだ。2019/03/22
sodium hydride
0
読みやすかった。中公文庫の「日本の歴史(11)」と同じ著者だったのね。◆「細川頼之」は高校日本史的にはマイナーだから今まで軽視していたけど、ようやく重要人物であることが理解できた。◆それにしても、足利義教、足利持氏、赤松満祐とアウトレイジな人物が続出。2014/07/10
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