出版社内容情報
「ア・ラ・カルト」のカルト(carte)には地図という意味もあります。つまり地図には「お好み」と「お楽しみ」のメニューが隠されています。地図情報は地形だけでなく人間の歴史や自然の営みを伝えてくれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
13
堀さんの地図本に石原正の鳥瞰図が出てくるあたり、地図ワールドも広がりがすごいと思う。名作『地図のたのしみ』のような、ひとつのテーマを深く掘り下げる方向ではなく、ひとつずつのエピソードをバラエティ豊かに紹介しているので、肩のこらない楽しい本になっている。昭和初期の鳥瞰絵師、吉田初三郎のことは最近知ったが、図版でなくて作品がほしくなってくる。2014/01/31
魚京童!
12
こういう埋もれていた何かを見つけ出す仕事って大切だと思う。趣味だって言われてしまうけど、それこそ趣味だし、私もこんな趣味を持ちたいよね。なんかネットって同じような感じのものしか出てこない。検索するから、引っかかるものしか出てこない。こうした本って大事だよね。こういうのを見つけるのが難しいから、出てきたときに楽しむしかないんだけど。こういう生き方をしていたい。2019/10/22
misui
8
新聞連載のエッセイをまとめたもの。軽い読み物ながら楽しくてためになるトピックと図版が満載だった。地図は製作者・使用者の世界観が如実に示されるゆえに、そこにあるものを読み解けば様々な認識にアクセスできる。想像力を遺憾なく発揮した象徴もあれば、地図記号には錬金術の記号が流用されていたり、地名には歴史や物語が刻印されていたりする。今後はもう少し意識して地図を「読んで」みたい。個人的にはアイヌ語地名の響きの美しさに惹かれた。2013/04/08
★miya★
7
著者の地図好きが伝わってくる本だった。面白いんだけど、地図の歴史とかがもう少し詳しいと個人的に嬉しかったのになー。2013/12/26
depo
1
図書館リサイクル本。2020/05/04