出版社内容情報
鉄瓶、箒、樽、ざる…かつては日本のどこにでもあった道具の数々。暮らしの中で鍛えられ磨きあげられた日本の道具の作り方から使い方、歴史を紹介。精緻な絵と絶妙な文で日本の知恵を探る。
海、山、川、里。それぞれの場所で、様々な目的のために産み出された道具たち。日々の生活の中で工夫され、労働を通して鍛えあげられてきたその姿には、確かな手ごたえと温もり、そして飾らない美しさがあります。 四身笊、鰹節削り、七輪、鉄瓶、渋団扇。思い出せば懐かしい道具の数々。何気なく見過ごしてきたこれらの道具には、実は大いなる「日本の知恵」が生きています。そのひとつひとつを手に取り、改めて子細に眺めてみるとき、自然との調和を重んじ、四季の恵みを感謝しつつ毎日を生きる、日本古来の深い精神性が背景に見えてきます。経済効率の名のもとに現代人が置き忘れてきた、生活のゆとり、本当の豊かさといったものに気づかされます。在野の民俗研究家として活躍する著者・遠藤ケイ氏が、全国各地に今なお生きるこうした知恵の数々を訪ね、イラストと写真、文章で紹介する本書は、ビッグコミック誌上で2年間にわたり好評連載された作品を、大幅に加筆、修正したものです。
内容説明
海で、山で、川で、そして里で、鍛えあげられた日本の道具には、美しい形の中に封じ込められた、日本の心がある。『ビッグコミック』誌上で大好評連載。美しい日本の道具を絵と文で紹介する力作。
目次
四身笊
和傘
鰹節削り
マタギ山刀
風呂敷
イカヅノ
カンジキ
メンパ
炭
樽〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
4545
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古くから使われてきた日本の道具をイラストと文章で紹介した物。四身笊、和傘、鰹節削り、風呂敷、カンジキ、炭、鉄瓶、草履、握り鋏、茶筒、楊枝、肥後守、お櫃、箸、鞴、などなど48点。大量生産に向かず、勤勉な日本人だからこそ作り続けられた、道具達。その殆どは、目的だけは同じだが質において数段劣る、大量生産品に取って代わられている。うん、面白かったです。2005/03/20
dahatake
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良い。自然と共に人々が生きていた証とも言える「道具」に焦点が当てられている。知恵とはよく言ったモノで、自然と循環してて、かつ「粋」な世界が浮き彫りになる。 父と母の若かりし頃が想像できて、ノスタルジックな気持ちに浸れる。2024/07/01
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