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出版社内容情報
いま、二つの冷蔵庫がつながるーー。
冷蔵庫は別世界への扉だ。
2026年夏ーー食に無関心な大学生・上原夏樹の冷蔵庫が、料理代行をして暮らす会田栞のものと繋がった。"200km"先にいる知らない相手との冷蔵庫を通したやりとりは、料理を送ったり、文通をしたりという、すこし奇妙なもの。だが、そんな交流のなかで夏樹は、栞が抱えている大きなトラウマに触れることになる。2人の冷蔵庫が繋がった意味とは、一体ーー。
冷蔵庫の向こうへ、200km先へ、自分の声を届けるために。冷蔵庫の向こうにいたのが、あなたでよかった。
【編集担当からのおすすめ情報】
新人賞作家・篠谷巧!待望の新作は「青春冷蔵庫SF」!!
ノーコピーライトガール・春のイラストと一緒に世界観に浸ってください!!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
食に無関心な大学生・上原夏樹と、料理代行をして暮らす引きこもりの会田栞の冷蔵庫が繋がり、それをきっかけに世界が広がる青春SF小説。気がついたら冷蔵庫に入っていたロールキャベツから、友人たちと一緒に冷蔵庫が繋がる法則を見出していく夏樹たち。そこから栞と冷蔵庫を介して手紙の文通と料理で密かな交流が始まる展開で、栞が巻き込まれた炎上事件の解決に協力したり、冷蔵庫をくれた叔父のことを探るうちに、思わぬ事態にも巻き込まれましたけど、終わってみれば忘れられない思い出になっていった2人の変化がなかなか素敵な物語でした。2026/07/19
ほたる
11
冷蔵庫から始まるSF展開。奇妙な文通からこの不可解な状況を謎解いていく。登場人物たちのやり取りは懇切丁寧で、目的に向かって着実に近づいていくその過程がとても良かった。夏樹とその友人たちトリオのバランスの取れ方も良い。何気なくふざけつつも、決して大きな衝突はしない。理想的な動き方だなと思う。冷蔵庫で何をしたらこの状況が起きるか、の実験から導いていくのも面白かったし、この現象自体にもなるほどなと納得できるのも良かった。引っ込むしか出来なかった栞にとってもきっと、忘れられない夏になっただろう。2026/08/01
真白優樹
11
東京に住まう、食に興味がない青年と長野に住まう引きこもりの女性、二人の家の冷蔵庫が繋がり始まる物語。―――低温の中、距離を超えて繋がる二つの心。 突如二つの冷蔵庫が繋がる異常事態、そんな中で二人の交流が始まる中、まるで対のように繋がった二つの冷蔵庫の謎を解き明かしていく物語であり、かなり夢のあるSFが繰り広げられる中、ささやかな交流が一種の温かさを持っている物語である。氷の世界を乗り越えて繋がる人の縁。これから先も交流は続くであろう中、二人の今後が楽しみだ。 うん、面白かった。2026/07/24
MoriTomo
9
冷蔵庫の奥が遠く離れた場所の冷蔵庫と繋がるという不思議な設定に惹かれ、一気に物語へ引き込まれました。 奇妙な現象に戸惑いながらも意気投合した2人が、その謎を追いかけていく展開が面白く、互いを支え合いながら少しずつ距離を縮めていく関係性も印象的でした。 主人公がヒロインの抱える問題に協力する姿や、2人それぞれの視点から丁寧に描かれる心情描写にも惹かれ、少し不思議で温かな読後感を楽しめる新作でした。2026/07/20
とってぃー
9
ワクワクが止まらない面白い作品!食に興味のない学生・夏樹と、料理上手だが人と話すのが怖い栞の冷蔵庫が繋がるSF作品。冷蔵庫が繋がり食事や手紙のやり取りをする中で、この現象を探求していく様が好奇心溢れており面白かったですね。夏樹サイドは友人達とワイワイしている様が大学生ぽくて良かった。栞はコミュニケーションが苦手だったのもの、夏樹の気の使ったやり取りで次第に心を許したし、夏樹達の積極的な行動で勇気を出していく成長に感激しました。突飛な発想な作品だが、秘密を探る中での広がりが面白くて非常に良い作品です。2026/07/18
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