ガガガ文庫<br> 夏に溺れる

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ガガガ文庫
夏に溺れる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 278p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094532043
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

十八、終わる夏。私は誰かを殺すことにした

「母さんを殺してきた」――夜凪凛が、元クラスメイトの夏乃光から衝撃的な告白を受けたのは、夏休み明けの8月24日のことだった。

凛が光と出会ったのは遡ること1年と1か月前の夏のこと。
当時、不登校だった凛は退学届を提出するためだけに高校を訪れた日、四階の窓から飛び降りようとしている男子生徒と出くわした。成績優秀で眉目秀麗、学校内ヒエラルキーの頂点にいる男子、夏乃光だった。
小説や映画などの好みが似ていた二人はLINEのやり取りで親交を深めていく。やがて凛は、光が親との関係に悩んでいることを知る。友人関係に悩んで退学を決めた凛だったが、半年間休学して四月から再び二年生として学校に通うことした。

――そして、夏休み明けの始業式の朝、遅刻して登校してきた凛のことを駐輪場で光が待っていた。母親を殺してきたと告げた光は、凛を連れて逃避行を始める。
これからどうするのかと問う凛に、光はあるゲームを提案する。それは、八月が終わるまでの七日間、一日一人ずつ交互に殺したい人間を殺していくというものだった……。

行き場を失くした二人は凶器と化す。瑞々しい感性で描かれた青春の危うい側面。第18回小学館ライトノベル大賞 大賞受賞作。


内容説明

「母さんを殺してきた」―夜凪凛が、元クラスメイトの夏乃光から衝撃的な告白を受けたのは、夏休み明けの始業式の日のことだった。成績優秀で眉目秀麗、学校内ヒエラルキーの頂点にいながら自殺願望を持つ光。友人関係に悩み不登校になった過去を持つ凛は、彼に誘われるまま逃避行に出る。そのさなか、光は彼女にあるゲームを提案する。それは、八月が終わるまでの七日間、一日一人ずつ交互に殺したい人間を殺していくというものだった…。行き場を失くした二人は凶器と化す。第18回小学館ライトノベル大賞・大賞受賞作。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

41
1年と1か月前の夏に出会った光と凛。半年間休学して四月から再び二年生として学校に通い始めた凛に、光が夏休み明けの始業式の朝あるゲームを提案する青春小説。不登校だった凛と自殺しようとしていた光の運命的な出会い。LINEのやり取りで親交を深めていった2人の唐突な断絶、交流が途絶えていた光から衝撃的な告白から始まった、2人きりのどこか危うい夏の逃避行。それぞれの過去を明らかにされていく旅の先にあった衝撃的な結末にこうするしかなかったのかとつい思わずにはいられない、自覚してゆくそれぞれの想いが印象的な物語でした。2024/08/18

星野流人

40
鮮烈な青春小説とでもいいましょうか。世の中に馴染めない少年少女が、人を殺して逃避行する、ひと夏の物語。なんとなく世の中に馴染めていない凛と光の、互いに似た者同士の同胞を見つけたようなやりとりの空気感が好きでした。8月31日、夏の終わりにふたりの辿り着いた廃駅の光景の描写が美しく、とても惹き込まれました。 ただ個人的には、物語の筋立て自体はあまり好みではなかったですね……。人を殺す、って言葉にするよりもずっと重たいことだと思うので、そういった意味でそういう行為の扱い方がちょっと軽かったかなとは2024/11/30

日坂愛衣

25
最初は、夏乃光がこうした行動に至った理由が、同情を引くための毒親による虐待やいじめといった安易で安っぽいものなのではないかと心配していました。また、殺人ゲームが実際に殺人を行うか、最後に殺人を行わない結末に至ったとしても、説得力のある結末を迎えられるかどうかも不安でした。しかし、まるで「最強の氷系斬魄刀」のように、冷酷で痛みを感じさせることなく、凍死させるかのような物語を、十八歳の青葉先生が書き上げたことには驚かされました。2024/08/19

和尚

21
意外なことに、私たちは好みがよく似ていた。 面白かったです、お?と思わせられるプロローグ、そして時間を遡り、それぞれのパーソナリティと関係性の変化していく様子を描いた後、冒頭に戻り物語が紡がれていきます。ふとした一行、そして空気感がとても良かった。冬に読んでしまいましたが、夏を感じ、若さの奔流とでもいうものを感じられる物語でした。2024/12/29

シノミヤユウ

20
頭を殴られるような衝撃と呆然!不登校の少女と自殺願望持ちの少年、夏休み七日間の逃避行。一日に一人殺す"ゲーム"と二人きりの日々から少年を知り、頑なな少女の心が徐々に解けていく様は初々しく微笑ましい。しかし同時に、悪感情が殺人行為に繋がり、秘密を共有し唯一気を許した相手である少年との関係が深まるにつれて、致命的に引き返せない泥濘に落ちてゆく苦さに胸が苦しくなる。どこにもいけなくなっていく二人の、苦くも心地よい閉塞感にくらくらして、彼女らが迎えるしかなかった痛烈な結末に呆然と心を奪われるガールミーツボーイ。2024/09/04

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