ガガガ文庫<br> 冬にそむく

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ガガガ文庫
冬にそむく

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094531220
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

終わらない冬のなか、二人はデートする。

年が明けてからもずっと「冬」が続くという異常気象。
気温のあがらない夏、九月に降る雪。コメの収穫は絶望的で、原油価格は上昇し続け、消費は冷えこんでいる。もう世界は終わってしまったのかもしれないと、人々は日に日に絶望を深めていった。

神奈川県の出海町にある海水浴場も一面雪で覆われ、サーファーも釣り客もヨットのオーナーも姿を消した。この町で育った高校生、天城幸久にはこれまで想像もつかなかった光景だった。降り続く雪でリモート授業も今では当たり前になっている。世界はもうすっかり変わってしまったのだ。

雪かきスコップを手に幸久は近所のとある場所へとやってくる。
金属製の門をくぐった先には、前面が総ガラス張りの変わったデザインの家が建つ。その敷地内で雪かきをしている女の子がいる。高校からこの町へ越してきた同級生、真瀬美波だ。彼女はこの家にひとりで住んでいる。
幸久は彼女の家へと通い、雪かきを手伝うことが日課になっている。

幸久と美波はすでに交際しているのだが、学校ではほとんど会話もしないため、クラスメイトたちは誰もその事実を知らない。
雪に閉ざされた世界のなか、二人は秘密のデートを重ねていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

47
冬が続き人々が絶望を深める世界。神奈川県出海町で育った高校生天城幸久と密かに付き合う同級生・真瀬美波との日々を描く青春小説。高校からこの町へ越してきて別荘に一人住む美波と、雪かきスコップを手に彼女の家へと通い、密かにデートを重ねる日々。希望が見えない中でも、お互いの存在が救いとなってゆく一方で、終わりの見えない冬やそれぞれの置かれた環境が、少しずつ影を落としてゆく二人の関係。想いだけではどうにもならなくて、それでも大切なものを失いたくない二人の決意があって、たどり着いたその結末には確かな希望がありました。2023/04/17

わたー

35
★★★★★著作の悉くを積んでいるので実はほぼ初読みの作家さんになるのだが、氏にしか書けない作品だったのではないだろうかと。終わらない「冬」によって日常が一変した世界を舞台にしたラブコメ。主人公たちの力を超越した、最早どうすることもできないという閉塞感に満ち満ちていて、物語全体の雰囲気は暗め。それらが、どこかコロナ禍の現代社会に通じるところもあって共感性とリアリティは非常に高かった。手放しに明るい未来を想像することが難しくて、でも、かけがえのないモノを大切に今を生きるしかない。2023/05/08

オセロ

32
1年中雪が降る異常気象の所為で物価は急上昇し、リモート授業は当たり前となった変わり果てた世界で秘密の恋を育む天城幸久と真瀬美波。そんな2人の終わらない冬の青春物語。 終わらない冬の中で如何にして幸久と美波が出会いから日常が美しいからこそ、2人が向き合はなければいけない将来と家族の問題にも過酷さが際立っていました。地元で育った幸久高校進学を機に東京から単身引越してきた美波 の違いを絡めながら、悩みに悩み抜いて辿り着いた未来は2人の信頼関係が産んだと思えるなかなかいいものでした。2023/04/18

なみ

23
ひと組のカップルが、雪かきをしたり、こたつで一緒にオンライン授業を受けたり、かまくらを作ったり、釣りをしたりする話。 恋愛小説としても楽しめますし、冬が終わらない世界が舞台なので、ただの日常が読者にとっては非日常になり、新鮮な感覚で読めました。 最初はつかみどころのなかった幸久のことを、読み進めるうちに知ることができて楽しかったです。 第5章がすごすぎました。その中でも特に、ラストシーンが綺麗で印象的です。 文章も洗練されていて、とても美しい1冊だと感じました。2023/06/19

ひぬ

20
【電子】「冬」がずっと続く異常気象の中で、海べりの町に住む天城幸久と同級生の真瀬美波。続く冬によって訪れる原油価格上昇、社会的不安、そして降り積もる雪により登校できず、リモート授業は当たり前という世の中で二人は交際し、デートを重ねていきます。とても良かったです。どんよりとして閉塞的な雰囲気もある中、二人は確かに青春を謳歌していました。2023/06/18

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