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出版社内容情報
親友の恋を、わたしは小説に閉じ込める。
「ずっと一緒に――隣にいてくれる?」「うん。永遠に」幼い頃に交わした約束。それ以来、わたしとつむぎは何をするにも二人一緒で、変わらない関係のはずだった。それなのに――。
「私、恋がしたいんだ。しおりはそれを小説に書いて?」
体が弱く入院中のつむぎが口にした『お願い』は、彼女と、わたしの昔馴染みの男の子との疑似恋愛を小説に書く、というもので――。
一つの『お願い』から変わり始める、わたしたちの関係。恋と小説の中に、つむぎが求めるものとは?
わたしと彼女、そして彼とで紡ぐ青春物語。
内容説明
「ずっと一緒に―隣にいてくれる?」「うん。永遠に」幼い頃に交わした約束。それ以来、わたしとつむぎは何をするにも二人一緒で、変わらない関係のはずだった。それなのに―。「私、恋がしたいんだ。しおりはそれを小説に書いて?」体が弱く入院中のつむぎが口にした『お願い』は、彼女と、わたしの昔馴染みの男の子との疑似恋愛を小説に書く、というもので―。一つの『お願い』から変わり始める、わたしたちの関係。恋と小説の中に、つむぎが求めるものとは?わたしと彼女、そして彼とで紡ぐ青春物語。
著者等紹介
悠木りん[ユウキリン]
作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
63
病気の親友の依頼。それは、自分を主人公に、友人の男子を相手にした恋物語を小説にして欲しいことだった。その依頼で嫉妬と独占欲、そして過去の諍いが引きずるすれ違いが浮かび上がる。「永遠なんてないよ。」と9歳の魔砲少女は言った。過去の美しさとすれ違いと執着と。先に進むたびにわかる現在、そして静かな流れに反して止められなくなる勢い。何もかも透明なそれに閉じ込めて。悲しくも美しい景色。永遠を約束したその先へ。綺麗に閉じた始まりへ。2022/12/20
夜桜キハ
48
タイトルとイラストに惹かれて手に取りました。登場人物三人がみんな一生懸命で友達思いで微笑ましい……。しおりの小説を書く意味とは。つむぎの隠していた本当の思いとは。病弱という設定だけあって、結構シリアスで辛い描写もありますが、重いのが好きな私は、軽いライトノベルで重い描写が読めるというレア度に満足(笑)結末はしっかり希望にあふれていますし、爽やかで良い終わり方でした。そして、永遠についても描かれているのですが、そこが考えさせられました。「永遠のその先まで、だよ」そこに込められた想いがとても素敵です。2023/12/04
よっち
41
幼い頃に交わした永遠の約束。以来、しおりとつむぎは何をするにも一緒で、変わらない関係のはずだった。しかししおりの昔馴染みの男の子との疑似恋愛を小説に書くようつむぎからお願いされる青春小説。身体が弱くて入退院を繰り返すつむぎからの突然のお願い。彼女との苦い過去から止めていたはずの小説執筆。なかなかつむぎの真意が見えてこない中で、嫉妬したり困惑したり彼女に振り回されるしおりでしたけど、つむぎには望む永遠の形があって、抱えてきた後悔があって、彼女の思いと向き合ったしおりが迎える結末がなかなか印象的な物語でした。2021/10/19
オセロ
27
昔馴染みの後野陽と心臓病を抱えた比嘉つむぎ。そんな2人が恋人になる小説を書いて欲しいと頼まれた佐中しおり。そんな3人が紡ぐ青春物語。 小説を書くに当たって3人で行動していく中で明らかになっていくつむぎとしおりの過去と後悔、つむぎの本音、そしてつむぎが望む永遠の形。時に目を背けたくなるような運命に立ち向かっていく少年少女達が迎えたラストにはグッとくるものがありました。2021/10/19
まっさん
26
★★★☆ この手の難病青春物はあまり刺さらないタチなのですが、今作は特に終盤にかけて一気に読み進めることが出来る程のめり込みました。 物語は幼い頃から身体が弱く病魔に蝕まれる少女と、そんな彼女に付き従い、時にすれ違いながらも永遠に彼女の隣で歩んでいきたい少女のお話でした。 終始落ち着いた雰囲気で話が進むので若干盛り上がりに欠ける感は否めませんでしたが、二人の少女がそれぞれ互いの事を想うあまりすれ違い、傷付く様や、不器用ながらもどうにか相手の為を想って尽力する青春物としては非常に楽しめました。 これは個→2022/11/07
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