出版社内容情報
10歳で陰陽道「本家」の当主となった神島桐子は術修行のため、関東大震災で荒廃し悪霊の出没する東京に出て来た。しかし、真の目的は中央の術者を呪詛という危険なものだった。天才陰陽師、神島桐子の誕生秘話。
霜島 ケイ[シモジマ ケイ]
著・文・その他
也[ナリ]
イラスト
内容説明
神島桐子は、わずか10歳にして安倍晴明の流れをくむ陰陽道「本家」神島の当主となった。時は大正15年。帝都・東京は死者九万1千人を超した関東大震災から、ようやく立ち上がり、復興しかけていた。しかし、未だ妖魔や怨霊が跋扈してもいた。桐子は平安時代から生き続ける鬼、鬼同丸、雷電の二人の鬼をつれ、帝都に蔓延る霊たちを調伏していたが…?後に天才陰陽師と呼ばれた神島桐子の誕生秘話とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
19
10歳にして神島家の当主なった少女と二人の鬼の出会いを描いた物語でした。下巻でも徐々に三人の距離が縮まっていくのでしょうか。2012/11/28
ひなた*ぼっこ
9
今回はルルル文庫で。西炯子さんも素敵だけど、也さんの和ものが私の好みどんぴしゃすぎる。桐子美人。さて今回は桐子10歳でごさいます。やっぱり桐子はいくつでも格好良い。そして可愛い。聞き分けがないからといって安全なとこ(大樹のてっぺん)に置いといて忘れられるの可哀想、悪態つく桐子も可愛い。2019/11/02
紅羽
7
桐子の少女時代編。あの素っ気なくも厳しい立ち振舞いはこの時から既に完成されていたのですね…。それでも何とか彼女の中の「子供らしさ」を引っ張り出そうとする聖と、それを見守る弓生のさりげない気遣いに僅かに心を開く様子が痛々しくも微笑ましいです。そう言えば資生堂って、カフェ兼レストランの事なんですね。2014/11/13
marutin
6
再読(キャンバス文庫で既読済)。大正デモクラシーの時代。ライトノベルの軽いノリを保ちながらも、当時の時代背景を巧みにプロットに取り入れて、その薫りを漂わせている。関東大震災から3年後という時代設定も、うまく生かされた物語になっていて興味深い。シイとヤエの物語には、けっこう心を動かされた。動物ものに弱いんだよな、私…。シイに抱き着いて、思いっきりモフモフしたい。あと、聖みたいに銀座の資生堂でオムライスとか食べてみたい。2011/11/23
☆CHIKO
4
舞台は関東大震災の三年後。霧島桐子が当主になった10歳の時の話。 いや~、聖は相変わらず面白くて可愛いけど、弓生がカッコイイ~(はあと)挿絵を見た娘が「薄桜鬼の土方さんみたい。私も封殺鬼読んでみようかな」とコメントしてました。そんな事で興味を持つのも・・・ですが(また薄桜鬼ネタ^^;) 現代の二人と桐子の話を読んだ後の所為か、なんか三人のやり取りに笑えます。 その反面「シイ」のエピソードに涙したり・・・ 下巻の展開に期待します♪2011/02/26
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