内容説明
記憶を取り戻した「女海賊モリーの娘」アートは、母と同じように海賊になろうとする。けれど、母のかつての仲間の語る真実は、アートにとって信じがたいものだった。記憶と真実の間で板挟みになったとき、彼女は決断を下す―そして、新たな「女海賊と仲間たち」の物語が始まる。ファンタジーの女王タニス・リーが広大な海を舞台に描く、驚きと謎に満ちた物語がここに幕を開ける。
著者等紹介
リー,タニス[リー,タニス][Lee,Tanith]
児童ファンタジー、大人向けのダークなファンタジー、ホラー、SF、エッセイやドラマ脚本など、幅広く活躍しているイギリスの女性作家
築地誠子[ツキジセイコ]
翻訳家。東京外国語大学ロシア語科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
45
タニス・リーさんの描く少女冒険小説・・・一筋縄でいくわけがなかった!まず、別世界設定が面白い。首都リンデン、文豪シェークスパー。民主化に成功したイギリス。そそる!主人公アートが頭を打って取り戻した記憶は、海賊女王だった母モリーの勇姿・・・だったはずなのだが?美形フェリックスの全く腕が立たないキャラクターも面白い。モリーの部下たちもグダグダで、アートのみ突っ走る設定も斬新。なによりモリーの正体にびっくり、それでも志を変えないアートの強さに二度びっくり。2020/05/23
歩月るな
6
初タニス・リーです。あえてこちらを読んでみました。「彼女おかしくなっちまった」などと、多少悲劇的な側面を見せながら、それにしてもドタバタ海賊喜劇には違いなく、なかなか楽しませてもらえる。「みんな、警官だよ! あいつらは、ジャックを追っている。さあ、一芝居するんだ。さもないと、ここでもう二度と飲めなくなるよ」これで乱闘が始まる、酒場のこう言うシーンが最高に楽しい。そしてパンチ・オブ・スニフの一幕で上巻が終わるのもなかなか味があっていい。一応女性向けレーベルのはずだけれど、なかなかどうして面白い。下巻へゴー。2015/09/09
雨蛙
2
シニカルな視点がタニス・リーらしいけれど、この上巻の時点で、話に入り込めるほどおもしろいかというとちょっと微妙。主人公が思い込みが激しい子なので感情移入しにくいからかも。ヒーローも不運続きのせいか、かなりひねくれてる。2009/07/09
さくら🌸
2
こんなところに タニス・リー先生が隠れていようとは、気付かすに二年も。/感想のおたよりを出版社に出そうかしらん?2009/05/17
杏子
2
購入本 久々にタニス・リー2008/01/06