ガガガ文庫<br> 筺底のエルピス〈6〉四百億の昼と夜

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ガガガ文庫
筺底のエルピス〈6〉四百億の昼と夜

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094517729
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ゲート組織の過去に広がる、巨大な真相――

殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。未来を閉ざすその脅威に立ち向かうためには、衝突や非干渉を続けてきた鬼狩りの派閥――三つのゲート組織を和解させる必要があった。

バチカンの《ゲオルギウス会》との同盟が締結された今、日本の《門部》と敵対するゲート組織は不死者の軍勢《I》のみ。組織の裁定権を握る式務の一員となった百刈圭は、和解交渉の特使として、世界を牛耳る巨大な秘密結社のもとに赴くこととなる。
一方その頃、鬼狩りの訓練生となった若者たちも、各ゲート組織に君臨する異星知性体の目的を独自に考察しようとしていた。海を隔てた二つの場所で、真実に肉薄していく彼らが目の当たりにする、星界の影に覆われた、この世の真の様相とは。

不死者の首魁《プロフェッサー》と対峙し、夜空を見上げ、すべての真相にたどり着いたその先で、若き狩人たちが足を踏み出すことになる標なき道は、果たして、いかなる荒野へと続くのか――。
人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。終わりが始まる、継続の第6弾。

オキシ タケヒコ[オキシ タケヒコ]
著・文・その他

toi8[トイハチ]
イラスト

内容説明

殺戮因果連鎖憑依体―。古来より「鬼」や「悪魔」と呼ばれてきた殺意の媒介者。それを狩るゲート組織の過去には、時空改変システムをもたらした異星知性体の謎が横たわっていた。前途ある若者たちがその解明に挑もうとする中、式務の一員となった百刈圭もまた、鬼狩りの組織が目指すべき新たな標を求め、不死者の首魁“プロフェッサー”が待つ地へと旅立つ。そんな彼らの前に姿を現す、あまりにも巨大な星界の影と、この世の悲痛な真実とは。人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。終わりが始まる、継続の第6弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

44
悲痛な真実が明かされると共に終わりが始まるシリーズ第6弾。圧巻、そして驚嘆。筐底のエルピスという物語が持つ圧倒的なスケールのデカさに限界は無いというのか。暴力的な情報量と怒涛の展開に圧倒され一瞬で読み終えてしまった。この作品は各巻で圧倒的な世界観による衝撃の真実と凄まじい面白さで読者を魅了してきたが、6巻のそれはこれまでを遥かに超えている。読んでいて鳥肌が立つレベルの面白さだった。スケールが壮大になるのと比例して、絶望も大きく覆し難いものになっているが、足掻き続けた先に何が待っているのか。Ωが待ち遠しい。2019/01/20

chiseiok

41
凄い凄いオキシタケヒコ。6巻目にしてこの密度このボリューム、そして更に冗長展開は一切無し。紛れもなくラノベであると同時に、紛れもなく超骨太超大河超伝奇超SF。ライトノベルなのに全然ライトじゃ無いw。今回のゲート組織の鼎談やら門部の勉強会やらで朧気に見えてきたこの世界の真の姿、伝奇好きにはもう堪らんです。え?めっちゃ地獄やん!と思えたあの状況が、実はほんの一部、ほんの序の口に過ぎないと!?…という絶望感ぱんぱんの展開。視点のズームと価値観のシェイクで眩暈がするこの感じ、半村良『妖星伝』を思い出しますなぁ。2019/02/02

本の蟲

24
再読。組織の成り立ちと真の目的、異星知性体の正体が暴かれつつある現行最新刊。創元社の書き下ろしアンソロもあるし、7巻はしばらく先になりそう。次巻では「鬼」について触れられるみたいだけど、その前に人類終了のお知らせ、どうするんだ? 解明編にしてクライマックスな感じ。それにしても人類の「〇〇〇」が物語のきっかけになってるって、これ以上ないサイエンス・フィクション。個人的に師匠と決別した百刈の、本来の停時空間が気になる。心のモジュール化はエンブリオと同じ特殊な形で発現すると思うんだけど…。2019/10/22

わたー

21
★★★★★積読消化。そして、世界の真実が明かされる6巻。序盤は新人たちの修行シーンという、シリーズでも屈指の明るい描写からだったのに、あれよあれよと言う間に雲行きが怪しくなるのは流石。既存の神話体系や歴史とリンクさせながら、惑星規模にまで話を広げ、真に立ち向かわなければいけない敵の正体が判明したところで、急転直下。何の準備もないまま敵に先手を取られるとか、逆転できるのかこれ。シリーズも後半戦だと言うのに、ハッピーエンドへ至る道筋が全く見えない。それはそうと、猊下に癒される。いいキャラしてるわ。2020/08/21

真白優樹

20
圭が不死者の軍勢のトップとの交渉へ出向く中、星の陰に潜む真実が明らかとなる今巻。 継続、この言葉がこれ程までに重く感じるのは気のせいではない。幾多の絶望の記憶、その情報の濁流が容赦なく攻め寄せてくる巻であり、誰かが背負ってきた希望と絶望が示され、今というかけがえのない時間を続けていく覚悟が示される中、動き出す絶望が終わりを仄めかしてくる、終わりの予感がのしかかってくる巻である。だけど、それでもと叫ぶ者達。この大きな世界の中の彼等は、絶望に続く道に希望を示せるのだろうか。 次巻も早く読みたいものである。2019/01/18

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