ガガガ文庫 下ネタという概念が存在しない退屈な世界〈４〉

赤城 大空【著】

小学館（2013/08発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 326p／高さ 15cm
• 商品コード 9784094514322
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

この夏読みたい下ネタ台詞。夏の100発。

「“円”って漢字、バックから挿入されるのを待つ女の子の尻に見えない!? これはエロい！」
「その素晴らしい発想はこの状況を打破するために使ってくださいお願いですから！」

奥間狸吉（おくま・たぬきち）高校生活初めての夏休み。華城綾女（かじょう・あやめ）率いる《SOX》一同は、朱門（あけかど）温泉でのんびり過ごすはずだった。しかし、待っていたのは「強制男女混浴」に「全裸でラブドールと夜間デート」のエロテロ修行……。そして訪れる大ピンチ！

《SOX》を支配下に置きたい鬼頭グループ総帥・鬼頭慶介（おにがしら・けいすけ）は、エロイラストをゼロから生み出せる唯一無二の存在、早乙女乙女（さおとめ・おとめ）を引き抜いてしまった。彼女を引き戻すため、四大下ネタテロ組織《震激の尻》《絶対領域》《ベーコンレタス母の会》《捕乳類》との五本勝負に臨むことになった狸吉たち。勝算は五分五分か――と思われたそのとき、夏の間中狸吉と引き離されて一触暴走状態となった生徒会長・アンナがあらわれる……。

この夏、キミを大人しちゃう4巻目！ おもしろすぎて、すまんこ！



【編集担当からのおすすめ情報】
「第6回小学館ライトノベル大賞」優秀賞受賞作！
業界内外で話題騒然……！ 下ネタ大増量中!!!!


赤城 大空［アカギ ヒロタカ］
著・文・その他

霜月 えいと［シモツキ エイト］
イラスト

内容説明

「“円”って漢字、女の子のお尻に見えない！？これはエロい！」「その素晴らしい発想はこの状況を打破するために使ってください！」鬼頭グループ総帥・鬼頭慶介に、エロイラストをゼロから生み出せる唯一無二の存在、早乙女乙女を引き抜かれてしまった“ＳＯＸ”は、彼女を連れ戻すため、四大下ネタテロ組織との五本勝負に臨むことに。勝算は五分五分か―と思われたそのとき！狸吉と引き離され一触暴発状態となった生徒会長・アンナが現れる。この勝負…負ける！？この夏読みたい下ネタ台詞、夏の１００発。下ネタ言いすぎ、すまんこ！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Yobata]

鬼頭慶介の陰謀による早乙女先輩の離反,そしてアンナ先輩の襲来と脅威が迫っているSOX。まず早乙女先輩を奪還しようと鬼頭の元に侵入すると、早乙女先輩を掛けてSOX対日本四大下ネタテロ組織の5本勝負が行われる事に。雪原の青を妄信した狸吉は華城先輩に任せっぱなし、しかしこれはSOXを鍛える為の撫子が仕掛けた試練だった。試練を乗り越え、早乙女先輩を奪還出来るのか？もう本当にヤバイwペロペロ山根はどんだけ下ネタの引出しがあるんだよw最初のページから夏休みの自由研究で朝勃ちの観察,“円”の漢字がバックで右ハネは→

2013/08/19

[シュエパイ]

性知識に関するディストピアな世界の中で、体制に反するという意味でのテロリストたちが一堂に会し、自らの進む方向性を駆けた争いを始める・・・！（まぁ、こんなディストピアの世界じゃなくっても、充分にNGな犯罪者だ、というのはさておいて！）なんていうか、仲間をどう連れ戻すのかって言うメイン部分よりも、羅武マシーンのそこしれないぽてんしゃるに戦々恐々とし続けたのですよ・・・！いい意味で（そして物理的な意味ではなくて）ひとかわむけた彼らの戦いはこれからなのですよ！……社会と戦う前に、先輩につぶされそうな気もするけどｗ

2013/09/08

[T.Y.]

早乙女先輩を取り戻すため、四大下ネタ組織との勝負に挑む《SOX》。知識と機転を駆使して下ネタを言い合うゲームが全編に渡って展開され、圧倒的なネタの密度。ちゃんとネタのネベルの違いも表現されているのが見事。ストーリー面だが、問題は制度でも、理念でもない。管理社会はむしろ管理しきれない混沌を生み出し、反体制の中でも歪みは再生産される。重要なのは、ある人や集団とともに生きることにどれだけの魅力が感じられるかという、生き方の問題なのである。それが主人公たちの成長と、ネタのあり方にまで重ねられる。最高の一冊。

2013/08/21

[リキヨシオ]

下ネタテロ組織ＳＯＸ温泉修行旅行の後編！今回は、口で卑猥イラストを描く稀代の天才(本来卑猥イラストは手の動きだけで感知されるので事実上描けない)早乙女先輩のＳＯＸ離脱とＳＯＸ対日本４大下ネタテロ組織との戦いがメイン！４大テロ組織の「絶対領域」「捕乳類」「震激の尻」「ベーコンレタス母の会」との下ネタ関連５番勝負の末の主人公狸吉の成長は頼もしくなるばかり！個人的には下ネタ規制とゆとり世代の関連付けはうまいと思った！

2015/12/13

[わたー]

★★★★★対四大下ネタテロ組織との対決後編。今回も息をするかのごとく紡がれる下ネタが酷かった。ガラガラ抽選器とか、概念のかけ算とか。また、鬼畜系の下ネタに覚醒した狸吉や襲来したアンナ先輩も酷かったのだが、やはり見所は綾女と狸吉の関係かな。綾女の弱さを理解し、共に並び立つ存在へとなった二人が最高に熱い。SOXを率いるカリスマ的な存在である雪原の青とただの下ネタ好きな女子高生という二面性で綾女の魅力がグッと上がったのも印象的だった。次巻では狸吉母が登場するらしいので楽しみ。

2015/09/06