ガガガ文庫<br> 猫にはなれないご職業

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ガガガ文庫
猫にはなれないご職業

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094513448
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

吾輩は猫又である。化け猫と一緒にするな!

凄腕陰陽師として名を馳せた春子が寿命で亡くなり、唯一の肉親を失った孫・桜子。悲しみにうちひしがれる彼女を見守る者がいた。飼い猫・タマ。タマは妖怪・猫又であると同時に陰陽師として春子の相棒だった。人語を解するタマは「まだ家族はいるぞ」と伝えたい。だがそれは出来ない。生前から春子は「桜子には陰陽師について何も知らないまま生きて欲しい」と願っていたからだ。しばらくして桜子の親友である命が声なき声に操られ、春子によって施されていた封印を解いてしまう。それはかつて桜子を喰らわんと襲ってきた妖怪。伝説の妖狐九尾にせまる八尾だった。
だが自分の死で封印が弱まる事を考えていた春子はタマと共に備えていた。桜子を守るため、タマは八尾の封印を破ってしまった命に協力を要請する。春子亡き今、変わりに人手がいる。
初めはタマが話すことに驚く命であったが、徐々にタマの想いを理解する。
『桜子を助けたい』
それが1人と1匹に共通する願いであった。そして八尾襲来。タマが八尾の圧倒的強さで絶対絶命になるが、なんとか囮になり目的地へ誘導。タイミングを合わせ命が、春子とタマの全てを込めた、陰陽道の真髄「蒼龍」を解き放つ。



竹林 七草[タケバヤシ ナナクサ]
著・文・その他

藤ちょこ[フジチョコ]
イラスト

内容説明

『吾輩は猫又である。化け猫などとは一緒にしないで欲しい』吾輩が暮らすのは代々、陰陽師として名を馳せた藤里家。その末裔は女子高生の桜子なのだが…吾輩たちが隠していることもあって本人は陰陽師について、何も知らないのだ。当然、吾輩が人語を話せることもな。ある日、桜子の祖母・春子が寿命で亡くなったことをきっかけに、彼女が封印した妖異が解き放たれてしまった。このままでは桜子が危険にさらされてしまう!春子もおらん今、もう吾輩が守るしかなかろう。絶対に守り抜いてみせようぞ!第6回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。

著者等紹介

竹林七草[タケバヤシナナクサ]
ライトノベル作家。『猫にはなれないご職業』で、第6回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むつぞー

16
吾輩は猫又である。陰陽師の猫が自分の家が陰陽師の家系であることを知らぬ娘を守る話。 図書館の入荷リストの中にあったタイトルにひかれました。ちょっとハードボイルド入った陰陽師の猫…いいかも。シビアな犬神のエピソードもよかったですね。 ただ腐女子な幼馴染はともかく、ヒロインの天然ぶりはちょっとやり過ぎでは?彼女に対してはもう少し描写が欲しかったかな。 でも猫又も狢も格好よくって、面白く読みました。2012/07/12

あなほりふくろう

14
優しい気持ちになれるお話。清十郎の魂よ安らかなれ、と祈らずにはいられない...俗まみれなヤクモちゃんとか美琴先生とかちょっと雑味に感じられたりもしたけど、堅実なストーリー展開で楽しめました。きれいに終わっているので、続編、というよりは新しい物語を待ちたい気持ちです。2012/06/03

ゴローさん

13
動物社会の動物主人公なら他にも作品があるのですが、人間社会での動物主人公な作品はあまり見た事なかったのでなかなか斬新でした。主人公のタマ(猫&陰陽師)とタマの飼い主(桜子)の親友が桜子を守るために奮闘する様が面白かったです。後半の清十郎が犬神になるエピソードはマジ泣きしちゃいました…作品の軸が桜子中心なのでしょうがないですが、自分としてはもっと命にスポットが当てられて欲しかったです。それにしても命の腐りっぷるが最高です。2012/09/02

トミーリョ

12
陰陽道五行の理がしっかりと活かされたバトルがかなり良くできていて楽しめた。特に前半エピソードのジャイアントキリング達成のために周到な下準備をしている描写が面白い。ただ、前半が良かっただけに後半は逆に登場人物の杜撰な面が目立ちアレッと思った。一応フォローはされてるものの、なら最初から真実を告げた方が遙かに危険性を抑えられたんじゃないかと。終盤の桜子の変化も急すぎてついていけなかった。肝心の場面で登場人物と読み手の間に感情の溝が出来てしまうのは寂しい。ただ、魅力的な要素は多いので次作も読もうと思う。2012/11/10

KEI

12
購入。第6回小学館ライトノベル大賞『優秀賞』受賞作。C.V.中田譲治さんだったけど、他の人は誰だったんだろう・・・。かなり気になる。さておき、お見事な感じの受賞作。綺麗に纏まってて、と言うよりはいい塩梅でバランスが取れていて文句の付けどころもない。非常に楽しく読めた。イラストレーターさんのあとがきにもあったように、清十郎とのエピソードがあったら、号泣してたかもしれない。2012/05/26

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