ガガガ文庫<br> ボンクラーズ、ドントクライ

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ガガガ文庫
ボンクラーズ、ドントクライ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094513165
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

恋もツンデレも知らなかった、あの頃の僕ら

あの頃の僕らは、恋がどんなものかも知らなかったーー。
ネットもケータイもまだ馴染みがなかった1999年、とある片田舎の高校。
主人公の肇とカントクは、夢だけは大きく「日本の特撮映画を変えること」だが、映画の撮影準備と称して憧れの特撮ヒーローになりきる「ごっこ遊び」に興じてばかりのボンクラ映画研究部。
そんな「撮らない」映画研究部に、わけありの美少女が飛び込んできてーー。男子ってやつは、バカで、むき出しで、まっすぐで、最低だけど最高だ!! 誰しもが通り過ぎる、恥ずかしく、苦く、痛々しい青春模様。
『放課後のロケッティア』『オブザデッド・マニアックス』の大樹連司が描く、ボンクラ少年の友情と恋。
イラストは『月光』『変愛サイケデリック』(ともに著・間宮夏生 電撃文庫)の白味噌。

内容説明

あの頃の僕らは、恋がどんなものかも知らなかった―。ネットもケータイもまだ馴染みがなかった1999年、とある片田舎の高校。主人公の肇とカントクは、夢だけは大きく「日本の特撮映画を変えること」だが、映画の撮影準備と称して憧れの特撮ヒーローになりきる「ごっこ遊び」に興じてばかりのボンクラ映画研究部。そんな「撮らない」映画研究部に、わけありの美少女が飛び込んできて―。男子ってやつは、バカで、むき出しで、まっすぐで、最低だけど最高だ。誰しもが通り過ぎる、恥ずかしく、苦く、痛々しい青春模様。

著者等紹介

大樹連司[オオキレンジ]
1982年生まれ。茨城県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

44
何となくヒーローごっこにかまけていた映研二人の元に男装美少女桐香が現れ、三人で一本の映画を撮るお話。最初は正論の桐香と口だけの部長のカントクが衝突、肇が桐香のよき理解者という構図でしたが、こういうのはひとつ何かあるとあっさり変わるんですよね。自分は動かず傍観者でしかなかった肇が自らの想いを自覚し、その上でどうすべきか葛藤する姿が切なかったです。結末を明示しないまま読者の想像に任せるのはありだとは思いますが、個人的にはその辺もう少し描いてくれると良かったかな。でも青春モノとしていい感じのお話になってました。2014/06/29

星野流人

23
特撮マニアの男子が、部活動で特撮を撮ろうとする話。特撮ネタが各所に散りばめられているがあまりうるさくはなく、ストーリーの邪魔にはならないアクセントの情報としてうまくマッチしている。この作品で描かれるものは、言うなれば、ヒーローの苦悩、といったところだろうか。ただの人間であるはずの男が、仮面を被って戦わねばならない宿命、その行動原理。自らの心を殺し、ただひたすらに前に進み続けなければならない。そんなヒーローの、“輝かしくない”面をばっちりと切り取ったのが、この作品だ。あくまでこの物語は、撮るのがメイン。2013/11/14

ナカショー

19
主人公は主人公だけど主人公じゃないから切ないですね。1999年が舞台なのでちょこちょこ懐かしいワード(クウガとかダイナ)が出てきて懐かしくなりました。(言うてクウガやダイナ見たの中学に入ってけでしたけど)ラストは決してハッピーエンドとは言えがたいけど、それでもこの作品に関してはこれで良かったと思ったりしました。2016/11/19

百鉄

18
たった2人の名ばかり映画研究部に、男装の女子が現れる事から始まる青春物語!! 分かり易く言えば、朝井リョウ「桐島、部活〜」の映画部に東原かすみが入部して、武文と良い感じになる。それを見つめる前田涼也。そんな感じ。あれ? 逆に分かり難い?(笑) 終始、特撮ネタ満載で楽しい♪ しかし、後半は青春の苦味が押し寄せる。主役になれない男の悲しさが滲む。終盤の佐々木の「僕は―僕は仮面バンドー二号だ」の台詞が良い。そして、仮面バンドー新1号の後ろ姿に感動した。ヒーローとは、やはり孤独なのだ!!2013/10/06

F

14
1999年の田舎の高校。そこには二人きりの「撮らない」映画研究部があった。特撮ヒーローごっこばかりしていたボクラは、ある日、念願のビデオカメラを手に入れる 。が、そのカメラは、とんでもないオマケ――訳アリの男装美少女――がセットだった。やがて彼らはヒーロー映画を撮り始め……。誰もが身に覚えがあるであろう、切なく痛い青春ストーリー。/片思いの切なさと諦念。うはー、見に覚えがありすぎて、色々痛々しいお話です。思い起こすは大学時代、私は映画研究会に(以下略)。何時でも何処でも野郎って生き物は変わらんもんです。2012/03/04

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