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出版社内容情報
人気フィギュアシリーズ武装神姫を小説化!
西暦2039年――あるひとりの男の死亡事件が出会うはずのなかった2人を結びつける。その事件でかつての相棒を殺された中年の刑事“神宮司八郎”と、マスターを殺された全高15センチの美少女ロボット“メイリー”。犯人を捕らえるという同じ目的から2人はタッグ組んだ……まではよかったが、「アナログ男」と「ハイテク娘」のギャップはあまりにも大きかった。わがまま娘のメイリーに、敏腕不良刑事の神宮司も振り回されっぱなし。それでも次第に心を通わせていくようになる2人は、やがて事件の真相にたどりつく。それは衝撃的で、あまりにも切ないものだった……。
アニメ、コミックと世界を拡張し続ける人気アクションフィギュアシリーズ「武装神姫」をノベライズ! ちょっとビターな大人のSFハードボイルド。
内容説明
西暦2039年―。ひとりの男が事故死した。事件の担当刑事・神宮司八郎の前に現れたのは、“神姫”と呼ばれる全高15cmの少女型ロボット。死んだ男のパートナーだったと主張する彼女、メイリーとともに、事件の裏に隠された真相を求めて捜査を開始したものの、神宮司はメイリーのわがままに振り回されっぱなし。衝突を重ねながらも危険と謎を乗り越え、次第に信頼関係を築いていく二人だったが…。ゲーム、アニメ、コミックと世界を拡張し続ける人気アクションフィギュアシリーズ「武装神姫」を完全オリジナルストーリーで小説化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とち
20
想像以上にシリアスで重い内容でした。刑事の神宮司八郎と、神姫メイリーが憎まれ口を叩きあっている姿はとても微笑ましく、それだけにメイリーの苦悩、最後の選択は涙を誘う。人のようで人では無い神姫という存在の難しさも描かれていて色々と考えさせられます。文章ではさらっと流されていますが、メイリーが初めて八郎の肩に乗るシーンがとても好きです。ハッピーエンドでは無いけれど、悲しみや切なさの中にも救いのある終わり方だったと思います。2012/07/13
海猫
8
人気アクションフィギュアの小説化らしいが元を全く知らんでも戸惑うことなく読めた。著者の作品はデビュー作以来だが文章がすっきりして読みやすくなっている。しかしあんまりすっきりしすぎも考えものでもっと近未来の世界観を書き込んでもよいのでは。ハードボイルド小説的バディ物の警察小説的味わいがあるが会話や人物にユーモアや膨らみがあればプロットが一ひねりあって抜群に良いだけにもっと重みが出てラストにも深い感慨が出たように思う。欲を言ってしまったけれど楽しく読みました。でも話が良いのでもっと高みを期待してしまう。2011/12/21
ニル
5
びっくりするくらいまっとうな作品でした。まさにハードボイルド。おっさん刑事と口の悪い神姫のデコボココンビが微笑ましく、だから最後の流れが切ないね。いやまさかここまで完成度が高いものとは思いませんでした。特に文書と構成。イリヤの空が発売した頃の電撃文庫を思い出しました。ただ、若い子向けのラノベというには些かおっさん過ぎるかもしれない。だからあまり売れてないのかな。新刊屋で買ったけど初版だったし。でもこれ主人公おっさんじゃないと出ない味。ちなみに僕もおっさんです。2012/09/30
alleine05
4
意外とガチなハードボイルドものという評判を見かけたので読んでみたものの、中年のおっさん刑事が美少女フィギュアとコンビを組む様子は受けつけがたく、こりゃ失敗だったかなと中盤あたりまでは思っていたけど、終盤の重くハードな展開が良くて印象が持ち直した。こりゃ確かにガチだわ。読んでみて良かった。2013/07/29
夕飯係り
4
刑事事件モノです。なかなか読みやすくテンポも良かった。中~後半からグイグイ惹きつけられ一気読み。時々専門用語的なものが出てきますが、気にしないでも読めます。読み終えてみると、全体として面白く、硬派な作品・文章だったなと。しかし、作品の都合上か、度々火事場(?)シーンとなるのですが、その為かラストの盛り上がりがちと個人的には物足りなかったなと。しかし、そのラストでは少しウルっと来た場面もあり、それを踏まえ全体を見ると、やはりこれは良作ではないかと思うのですが!?一抹の不安を抱えながら、二巻へ~!2012/12/05
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