ガガガ文庫<br> 人類は衰退しました〈1〉

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ガガガ文庫
人類は衰退しました〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094513080
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

にんげんさんは、かみさまです?

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は「妖精さん」のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の"調停官(ちょうていかん)"となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。

【妖精さんたちの、ちきゅう】
三人の妖精さんを、内緒で事務所に連れ帰ってしまった主人公。彼らに名前をつけたことから、なぜか神様扱いされてしまってとんでもない事態に!
【妖精さんの、あけぼの】
お菓子が好きなのに自分では作れない妖精さん。主人公が渡したキャンディとなにげないひと言が、ペーパークラフトの文明を発達させる……!?

Key所属の原画家・樋上いたる氏が企画原案を担当したPCゲーム『Rewrite』では、竜騎士07氏、都乃河勇人氏とともにシナリオを担当。『AURA ?魔竜院光牙最後の闘い?』、『灼熱の小早川さん』で業界の話題をさらった田中ロミオの小説デビュー作!


【編集担当からのおすすめ情報】
「月刊IKKI」「月刊コミックアライブ」の2誌にてコミカライズ連載決定!!
アニメ企画も進行中!!
■アニメ 人類は衰退しました公式サイト
http://www.maql.co.jp/special/jintai/

田中 ロミオ[タナカ ロミオ]
著・文・その他

戸部 淑[トベ スナホ]
イラスト

内容説明

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の“調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが…。田中ロミオ、新境地に挑む作家デビュー作。

著者等紹介

田中ロミオ[タナカロミオ]
1973年生まれ。PCゲーム中心に活動するフリーランスライター。『人類は衰退しました』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

113
人類が衰退し、平均身長は十センチ、楽しい事と甘~いお菓子が大好きな妖精さんが地球の新人類となった世界で、人間と妖精さんの橋渡しを行う調停官となった少女・「わたし」が、妖精さんの起こす不思議な現象にお付き合いする事になる物語。人間を凌駕する科学技術を有しているのに、わたしの作ったお菓子にイチコロになって餌付けされてしまう妖精さんや、妖精さんに「食べちゃいますよ」と言ってビビらせるわたしも可愛く、次々美味しいお菓子を妖精さんの元に持参していく日々を送る中で、徐々に彼らに懐かれていく彼女の姿にとても和みました。2017/05/14

そのぼん

78
何ともメルヘンチックなお話しでした。おとぎ話の様な雰囲気でした。以前に見ていたドラマ『ゴーイングマイホーム』に出てくるクーナを思い出しました。2013/01/15

ぺぱごじら

69
物語の世界観と雰囲気に、伊坂幸太郎さんの『終末のフール』に通じる寂しさや空しさも感じましたが、差し迫った絶滅より穏やかな『衰退』という移行期の賑やかさは、居直った明るさとは異なるほのぼのしたものがありました(笑)。(所詮はぼく自身を取り巻く程度の狭い狭い世間ですが)ドタバタに巻き込まれている最中に安らぎを求めて慌てて読むのではなく、一線を退いて充電している今のような時期に、ある種の臨場感を覚えながら読めたことがとても幸いでした。。報告書が欺瞞と改竄と矮小化に満ちていて好きです(笑)。2013-692013/05/25

HANA

65
人類がゆるやかな衰退を迎えたあと、地球の主役になったのは「妖精さん」。国際公務員の調停官となった「わたし」と彼らの関係を描いた一冊。ポストアポカリプスを描いた作品は多々あれど、主役を明け渡した後、そこにいる人類は大概地獄めいた環境にいるのばかりなので、こういうふわふわした内容は貴重。何より人類の持つ乾いた諦観というか、こういう透明な空気感は大好きです。「妖精さん」と「わたし」の関係がクローズアップされがちですが、宗教の誕生とか進化のパロディとか、根っこの部分ではしっかりとSFをやっているように思うのです。2021/10/15

流言

57
独特の無責任ながらも等身大な調停官の一人称”わたし”とこの世界の霊長たる”妖精さん”の織りなす平和で愛らしく、同時に不安感を駆り立てる物語。行動力と時間の化身めいた”妖精さん”の手に掛かると、”わたし”との間でなされたアンバランスで何気ない会話も世界を改変する一因になっていく。日ごとに爆発的に成長しては一瞬で搔き消える世界は楽しくて楽しくて次はどうなるのか? と楽しみが連続する反面、”妖精さん”の創った存在が妖精さんの世界を飛び出て行くにつれてどうなってしまうのか? と心地よい不安定さを感じさせてくれる。2014/03/24

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