ガガガ文庫 最弱の支配者、とか。

竹内 佑【著】

小学館（2011/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 293p／高さ 16cm
• 商品コード 9784094513059
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

第七行使桑畑、只今、馳せ参じましたっ！

「総統様！第七行使桑畑、只今、馳せ参じましたっ！」
―彼女は物凄いスピードで公園の中ほどにある桜の広場へ無様に激突するやいなや、ユキトに向かって叫んだ。ユキトが願ってきた平凡は、こうして崩れ始めた――。
平凡高校生、松原ユキト。
自分が平凡な高校生であることに誇りを感じながら生きてきた。平均的な公立高校へ入学し、平均的に運動も出来、家庭環境も平均的。このまま自分の人生は平和に過ぎて行けば良いと考えていた。なのに・・・。登校中のユキトの目の前で、性懲りもなく墜落してきた「桑畑」と名なる美少女のせいで、ユキトの平凡人生がみるみる崩れ始める！

自分は未来のユキトの忠実なる部下なんですと言ってきかない桑畑。彼女の話によると、なんでもユキトは30年後の世界の支配者で、その未来のユキトの命によって現世に転送されてきたのだという。当たり前だが平凡を愛するユキトはまったく信じられない。しかしストーカーのように何処までも付いてくる桑畑！

いい加減にしろ！ いったい何がしたいんだ！ と問いつめると彼女自身も自分がなぜここにいるのかわからないのだという・・・。

内容説明

「総統様！」空から落下してきたその少女は、腰まで地面に突き刺さったまま俺に叫んだ。いや俺、高校一年生だし人違いですよ。その少女を無視して学校へと急ぐ。放課後、担任の先生に呼び出された美術室で、俺はその少女と不吉な再会を果たす。隣にはなぜか保健室登校のクラスメイト権藤季乃の姿も。「これで総統閣下の部下が三人、現代に揃った！」担任の新出先生はそう叫んだ。だから先生、俺は総統じゃないんですってば！！三人は俺が「三〇年後に世界の支配者となる総統様」って言ってはばからない。一体何が起こった！？―。

著者等紹介

竹内佑［タケウチユウ］
愛知県出身。芝居流通センターデス電所にて作・演出担当（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[ｽﾔｽﾔzzz]

人間、何がどうなるか分かりませんな～

2016/01/14

[メロン泥棒]

帯の推薦文が虚淵玄というところで気がついておくべきだった。空からちょっと電波な女の子が落ちてきて、平凡な自分が未来の世界で総統になっているという学園コメディかと思いきや、意外な展開に。これは面白かった。次巻にも期待。

2011/11/19

[TSUBASA]

平凡、普通な人生を送る事を心に決めた主人公松原ユキト。ある日空から降ってきた女の子桑畑に、自分は３０年後世界の支配者となると言われてしまう。当然信じる事も無くあくまで平凡道を進んで行きたいユキトだったが・・・。支配者として意味も無くハーレムでも築くラブコメかと思ったらそうでもなかった。「いじめとその傍観者」に焦点が当たっているようだけど、素直に意味も無いラブコメの方が楽しい作品になったんじゃないか？と思った。特に後半のバトル・異能展開やら推理やらは物語にしっくりこない感じでつまらなかった。

2012/08/23

[無銘]

30年後の未来から送られてきた少女達と、将来世界の支配者となる少年の物語。何かにつけて普通たらんとする現代のユキトと、端々で語られる総統ユキトのギャップがすごい。本来はもっとアグレッシブな性格なのはラスト辺りでよく分かるが、それでもなお一体何があったのかと聞きたくなる有様だよ！彼女らを過去に送り込んだ事情なんかも割と謎な点が多く、とりあえず続きが気になる。そして、登場時のヒロイン的立ち位置から瞬く間に悲惨な境遇に転落した渡邊さんが不憫すぎるので、続きでフォローがあるといいなぁ。

2012/01/31

[シュエパイ]

未来の君は、一体何をやらかしたんだ……？と。まさか、劇中でいかにも日常のエピソードなだけっぽかった絵の話があれとはなぁ・・・。ん、で、タイトルの「とか。」は何のためにつけたんだろう？

2011/11/27