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内容説明
時間商人トキタは、とある都会の片隅で、不老不死の時間を売っている―。トキタと契約をすれば、顧客は特別な10年間を手に入れる。それは老いず、怪我や病気をせず、絶対に死ぬことのない「期間限定の不老不死」。世間を騒然とさせ続けた無差別連続殺人事件の裏でも、トキタは粛々と営業を続けていた。彼はどんな顧客も諸手を挙げて迎え入れる。ある日、訪れた客はトキタに尋ねる。「死刑囚を不老不死にすると、どうなりますか?」。
著者等紹介
水市恵[ミズイチケイ]
東京生まれ、大阪育ち。第1回小学館ライトノベル大賞ガガガ部門佳作受賞者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
呉藍
2
トリックは同じだから初刊ほどのびっくりもないのだけど、飽きることなく読めるシリーズ。はてさて、今回の話はいろいろな意味でショッキングだった。時間商人という存在を極限まで使った人間。そんな人物によって人生を変えられてしまった人間。人はなんて……とちょっと物悲しくもなる。2010/03/20
kanon
1
今回はずっしりと重たい話でした。天秤を自分の方に重きを置いた彼女が彼をどんな思いで生かし続けようとしていたのか・・・。彼女が自身に刃を向いた時、本当に安堵感いっぱいに感じられたのがどこか切ないです。2012/01/14
水雲
1
今回の話はダークでした。でもこれはあり。命って…重いです。
竹花 樒 - Shikimi Takehana
1
天秤の意匠を支柱に水平を繋ぐ律法の価値軸から引き算によって傾いでいく命の”3”奪者たちのストーリー。今回もまた、流れる時間の艶めかしさが秀逸だった。思えば刑法によって定められる刑期も「時間」の代償によって支払われる。罪の対価を「時間」で支払うのならば、「時間」の対価が「時間」で支払われるのもこれまた然りなのだろう。対になる概念とともに縦軸の時間に吊り下げられた人々の対照的な生き様が物語に「傾き」のダイナミズムを生み出していた。これこそが僕がどうしようもなく「時間商人」に魅了される要因なのかもしれないな。2009/07/08
あるぱか
1
4話でそれまでの話を1つに収束させる様は1巻の雰囲気。伏線の張り方および回収っぷり相変わらずいい。2009/06/20
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