ガガガ文庫 ＲＩＤＥＢＡＣＫ―キャノンボール・ラン

陸 凡鳥【著】/カサハラ テツロー【原作】

小学館（2009/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 359p／高さ 15cm
• 商品コード 9784094511130
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

２０２１年晩冬。内田すずりの姉・あゆみが暴走集団アビテーツに拉致された。尾形堅司も所属するその集団は近年勢力を拡大し、違法パーツショップの経営や恐喝をおおっぴらに行うようになっていた…。あゆみ奪還をかけ、尾形琳と片岡珠代は族のヘッドを務める“キャノンボール”が駆る超大型ライドバック“将星”と公道レースで勝負する！月刊ＩＫＫＩ連載の衝撃的ロボットアクションコミックを完全オリジナル・ノベライズ！第２回小学館ライトノベル大賞受賞者による、ありえたかもしれない“もうひとつの『ＲＩＤＥＢＡＣＫ』”。

著者等紹介

陸凡鳥［クガボンチョウ］
立命館大学卒

カサハラテツロー［カサハラテツロー］
１９６７年生まれ。１９９３年、『メカキッド大作戦』（「３年の科学」）でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[海老庵]

原作コミック未読。アニメ積んだまま。それでもあっという間に世界に入り込めて最後まで一気に読み通せた。公道レースとその裏の政治的な駆け引きが絡み合う構成はスリリング。キャラの掘り下げはほとんど無かったけどそこは原作読めという事か。「走る」「マシンと一体になる」という事については深く同意できる描写が多く、積んでいるアニメも早く消化しようという気になった。

2009/05/16

[竹花 樒 - Shikimi Takehana]

非常に堅実な作り。陸先生も背伸びさえしなければその実なかなかの実力派だったのですね。本作は「ライドバック日本グランプリ」を基点に派生するアナザーストーリーです。終始テンポ良く紡がれるタイマン勝負が実に熱かった。その裏で糸を引く政治模様も実に明快で風呂敷の広げ方もコンパクト。物語のスピード感溢れる展開を妨げない。原作者と著者の相性もバッチリで読み終わってみると納得のノベライズ作品でした。アニメ視聴組でも本編はほぼネタバレ無しなのでご安心を。実はカサハラ先生のあとがきが一番のネタバレ！？　気になる人は注意を。

2009/01/29