- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ガガガ文庫
内容説明
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”であるわたしのお仕事。…なんですが。高い知能を持つ妖精さんのまわりは不思議なことだらけ。理解不能なおかしな道具を創って、わたしの身体を小さくしたり。現場復帰する祖父の助手さんのお迎えに、何度も何度も行かせたり。…そんなこと、報告書には書けません!えっ?わたしが一因?ではないですよ!?お疲れの人類の脳に刺激と安らぎを…。
著者等紹介
田中ロミオ[タナカロミオ]
1973年生まれ。PCゲーム中心に活動するフリーランスライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
86
ようせいさんの謎は相変わらずだけど、このふわふわした感じが心地よい。時々ようせいさんのやり取りがネラーのように感じることもあるが。2010/01/27
ぺぱごじら
38
妖精さんに盛大に振り回される第2巻。時間と常識の概念が異なる妖精さん達と、調停官としてそれなりに真面目に働こうとするほど『遊んでんじゃない!』と叱られてしまいがちな主人公がやや気の毒(笑)。キャラ増員で『助手』くん登場。助手くんの『不確実性』と、妖精さんの『ささやかな願望』がリンクした事件は、案外微笑ましいところに着地。ただ『パラドックス』たちの始末は(笑)?2013-732013/05/26
KUWAGATA
37
一巻を読んだ限りでは、てろりんとした終末世界での妖精さんたちとの日常系てき物語が淡々と繰り広げられていくのかと思いきや、小さくなったりオツムが残念なことになったりおかしな時空に迷い込んだり、なかなかハードな内容でした。もちろん、ゆるふわな独特の世界観は何も変わってないので、安心して物語を楽しめました。ダンゴムシや植物の本能の声がすごく秀逸で、とてもリアリティを感じました。面白くて、でもちょっと考えてみたら何げに怖い内容で、すごく不思議な魅力にあふれる作品だと思います。続きも楽しみ!2012/08/10
た〜
28
やっぱりゆるいです。ゆるいお話2篇です。お知り合いが次々お亡くなりになって主人公も死にかけてシリーズ終了の危機にまで行ってもゆるいです。もう1篇はループもの。ゆるい話でお腹いっぱい。続きはしばらく先で良いや2016/06/05
光心
18
相変わらず面白かったです。 妖精さんの作るものは逐一注意が必要ですね。特に、情報を粉に変えるスプーンはとても危険です! 小さくなったわたしちゃん可愛いですけど、小さいと世界が違って見えるもんなんですね。妖精さんがイケメンに見えるとは……妖精さんって実は元人類だったりするのかな? 助手さんのお話はアニメで見ていたので、知っていましたが小説になるととても混乱しますね。自分らしさは自分で定義するべきなのだけど、他人からの評価から自己を形成するのもアリっちゃアリですよね。 次巻も楽しみです。2014/05/19