- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ガガガ文庫
内容説明
「戦えば死、負ければ地球は滅亡」。逃げ場のない過酷な「ゲーム」に巻き込まれ、それでも懸命に戦い抜いてきたぼくら14人。だが、知られざる彼らの死闘も空しく、巨大ロボット“ジアース”をめぐる大人たちの対立は、ますます激化の一途を辿っていく。黒衣の少女の暗躍によって歯車をくるわされ、自ら滅びへの道を突き進むぼくらの世界に、果たして生き残る資格はあるのか?そんな中、次の操縦者に名乗り出たコモの胸には、ある隠された思惑があった…。月刊IKKI連載マンガ『ぼくらの』!原作者・鬼頭莫宏も大絶賛のアナザー地球編、第4弾登場。
著者等紹介
大樹連司[オオキレンジ]
1982年生まれ、茨城県出身
鬼頭莫宏[キトウモヒロ]
大学在学中に「残暑」(小学館)でデビュー。現在、「月刊IKKI」にて「ぼくらの」連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
訃報
5
戦争はゲーム化される。学校の授業でも言ってたしたぶんそれはリアルなんだろう。ゲーム化は兵士に殺し合いのリアリティを喪失させ、彼は文字通りただの駒として、戦うという意識もほとんど持てないまま死んでいく。そんな未来の心理描写をさらりと、しかし的確にやってみせる。前巻に比べると失速は否めないがやはり巧い。企まれたボーイミーツガールがセカイの破滅につながる構図も面白い。「味方」になったり「敵」になったりの「大人」の描き方も、実に「大人」。つーか作者腰低すぎ! この面白さでその謙遜はもはやイヤミだ! 自信持って!2013/06/28
山像
2
ひたすら驚愕するしかない日米開戦編……。原作と比べると、戦っている相手の地球はどんな世界でどんな人々が住んでいるのかという部分の掘り下げが明らかに(多分意識的に)深くて、まあこのあたりは確かな準拠点がある後発なればこその強みという気がする。カナ編の掘り下げ具合だけはほぼ唯一原作と比べて不足しているところかなーと。2015/08/31
yumiha
2
次々に失われてゆく子どもたちの命と破壊される地球に、ウッとなりながらも4巻め。真摯な子どもたちに対比される大人たちの愚かな戦いが前面に。2012/02/19
永山祐介
2
うーん、合格点は与えられるけど、三巻程の凄さはなかったなあ。ただし、状況は充分衝撃的。2007/12/20
nadaha
1
カナちゃんは本当に一番落ち着いて、大人で、周りが見えているキャラだと思う。オリジナルキャラのマリアは思ったよりかき乱さなかった。マキが登場していろいろと原作既読組をやきもきさせたが、決着ついて良かった。この巻は軍人娘二人に引っ張られて米軍と日本軍の描写が多かったけど、実際敵性宇宙の人間がこういう形で動いたらなかなか難しいよなぁ。ウイルスとかやられたらそら勝てんわ。小説版の敵は搦め手が多い。マリアもコモも負けてるし、ご都合主義っちゃそれまでやけど。あとはカンジとウシロ、それにたぶんマーヤの戦いやなぁ。2015/07/19