ガガガ文庫<br> 脳Rギュル―ふかふかヘッドと少女ギゴク

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ガガガ文庫
脳Rギュル―ふかふかヘッドと少女ギゴク

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  • サイズ 文庫判/ページ数 431p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094510164
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

2007年人類は宇宙からの“脳R電波”による驚異にさらされていた。その怪電波を受信した者は脳髄を侵され、果ては人体各部から卑猥な花弁を吹き咲かさながら絶命する。脳R化した人間を追って、幻想都市、トウキョウ孤区のビルヂング群を駆けめぐる中央機密局一の危険人物、対策員“青年ボーイ”ギヤマと、夢見がちで妄想過多な天然元気女子高生対策員“少女ガール”シイ。群衆に紛れ込む脳R人間にシイが下半身で共振反応したとき、ギヤマの握る吐出ガンの引き金は下ろされる!異端文学の魔人・夢野久作のスパイSF短篇「人間レコード」を佐藤大が大胆に“跳訳”!前代未聞・空前絶後の綺想活劇ラブストーリー。

著者等紹介

佐藤大[サトウダイ]
1969年生まれ。19歳で、秋元康主宰のソールドアウトと契約、放送構成・作詞の分野でキャリアをスタート。ゲームフリークへの移籍を経て独立。企画会社フロッグネーションを設立。脚本代表作は『カウボーイビバップ』『攻殻機動隊S.A.C.』『サムライチャンプルー』『交響詩篇エウレカセブン』『FREEDOM』など。07年秋には脚本家集団「ストーリーライダーズ」を結成

夢野久作[ユメノキュウサク]
1889年福岡県生。新聞記者を経て1922年に童話『白髪小僧』を発表。1926年探偵小説誌『新青年』掲載「あやかしの鼓」で小説家本格デビュー。探偵小説風味から怪奇幻想風味までその作風は幅広いが、“脳髄の地獄”という未曾有のテーマに取り組んだ実験的な短編を数多く残す。1935年には「人間の脳髄はプロジェクターに過ぎない」という独自の精神理論をもとに構想、執筆した“幻魔怪奇長編小説”「ドグラ・マグラ」を発表、その翌年に死亡(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

羊山羊

7
むせ返るような戦前昭和レトロの匂いと怪奇幻想ノワール小説がごった煮になった、怒涛の猥雑さに脳を侵される1本。夢野久作氏リスペクトだというが、見事に夢野氏とラノベらしさを融合して、ガガガらしい、エログロが支配する世界と、そこで主人公に恋するヒロインの清廉な日常を描くことに成功していて凄いよね。また、無頼でアウトローな主人公ギヤマがゴリゴリストーリをぶん回してゆく姿は圧巻!ドマイナーだけど隠れた良作でした。2021/08/15

tenma

3
夢野久作の「人間レコード」がベースになっているらしいが、元の設定は、日本の駐在大使館付きの通訳に選ばれた男が実はソビエトの密使で、自分の語学力を生かして埋め込まれた記憶を再生する人間レコードだったという話。体から植物が生えてくるなんて展開はない。▼雰囲気が大正、昭和初期を醸し出していて、「リュウノスケ」君も出てくるしで、パラレルな2007年という感じがしない。ヴァリやサクラもあまり現代的でない。でも、それが雰囲気に合っている。2014/03/21

玉瑛

2
SFの世界観のなかに時々現れる夢野久作的読みにくさがとても良かった。原作の人間レコードも読んでみたい。2015/03/01

1_k

1
これは読みにくい! のは、別に作者の技量が低いわけではなく、手の込んだ計算された読みにくさ。夢野久作を持ってくるあたり、頭がオカシイと褒めるしかできない。こりゃ、どう頑張っても一般ウケせんでしょう。私は好きですが。ガガガのラインナップとしてふさわしい。2011/10/28

takustrq

1
心地いいモダンクラッシックが、俺をキチガイにしかける。2010/06/09

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