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内容説明
はるか未来の学園型国家・ミルキ国では、毎日18時にたのしい音楽を流しています。この音楽を全身に浴びるとあらふしぎ、やる気のない少年少女たちも嬉々として仕事に打ちこんでしまうのですが、そんなすてきな強制装置の開発者・天才美少女博士コハクはヘンテコな発明品とセクハラの数々で、少年大統領ミルキ2世を悩ませる小悪魔だったのです…。2つの時間をめぐる全3章で現代の少年少女に贈る、すこしえっちで、すこしふしぎな物語。海野十三の傑作「十八時の音楽浴」「火葬国風景」を翻案した「跳訳」シリーズ第1弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
4
海野十三の『火葬国風景』と『十八時の音楽浴』のストーリーを魔改造した上で繋げ、さらにオリジナルのパートを付け足して一作品にしている。こんな話だったっけと元ネタも読み直したら、たしかに話の流れは同じだった。だから魔改造は言い過ぎかも。ただ『十八時の音楽浴』のパートはかなり扇情的かつ記号性が強くなっていて、エロゲ一歩手前の雰囲気がある。それだけなら悪趣味性が増したで終わりかもしれないが、キャラの感情面や原作で余白になっていた部分に独自の肉付けがされていたりもする。単に物語を借りただけの作品でないのも確かだ。2023/02/22
unknown
3
全然面白くなかった。原作のストーリー自体もそこまで面白い話じゃないけど、このアレンジ版はそれ以前の問題。秀逸な設定とワンアイデアで魅せた原作の良さまでぼやけさせてしまっている。『火葬国風景』はともかく、無駄なヴォリュームを継ぎ足し過ぎな『十八時の音楽浴』はガッカリだったし、アレンジが上滑りしているせいなのか、妙な読みづらさもあった。翻案じゃなくて、アイデアを借りたオリジナル作品ってことで発表してればちょっとくらいは評価がマシになったんじゃないだろうかと思う。2011/09/30
alpha_ralpha
2
うーん、私はこれはあかんわ。原作を現代受けできるようにさえ出来てないし。 著作権切れてたら、作品に何やってもいいってことないと思う。2017/01/25
筒教信者
1
また読み返してしまった。やっぱり嫌いじゃないんだよねこれ。2018/09/14
筒教信者
1
もう一度火葬国風景を読みために再読して分かったけど、これ嫌いじゃないわ。しかしこれ、ループものってことで良いんだろうか。外の世界に出て行ったポールとペンが老人になってたのは…。2018/02/21