- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ガガガ文庫
内容説明
微色微香微炭酸…まったく苺の果実のように仕草のかわいらしい妹尾いちごに誘われて、あやしいサークル“超常現象研究会”のメンバーにさせられたクラス委員長。学校の怪談の真実を暴くべく謎の探偵「Z」とともに真夜中の校舎に忍び込んだメンバーの目の前に次々と奇怪な惨劇が降りかかる。血溜まりのなかで静かに佇む不穏な「Z」。はてさて、いちごと久ちゃんの恋の行方やいかに??大槻ケンヂの代表作、センチメンタルな青春サイキック伝奇の世界を異才・原田宇陀児が継承。驚異のコラボレーション・シリーズ堂々開幕。
著者等紹介
原田宇陀児[ハラダウダル]
1998年ノベルゲーム『WHITE ALBUM』(Leaf)にてシナリオライターデビュー。繊細な筆致による独自のセンチメンタリズムが話題を呼ぶ。04年『ファウスト』(講談社)第3号にて小説家デビュー。『新興宗教オモイデ教外伝1』が長編第一作となる
大槻ケンヂ[オオツキケンジ]
1966年生。82年にバンド“筋肉少女帯”結成。92年『新興宗教オモイデ教』(角川書店)で作家デビュー、94年「くるぐる使い」、95年「のの子の復讐ジグジグ」で星雲賞を2年連続受賞。00年にバンド“特撮”結成。06年には8年間活動停止中だった“筋肉少女帯”も復活、話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がいすと
4
原作のオモイデファンとしては、記憶から消したいぐらい残念な内容。 一応の、オモイデ教にあった要素――例えば、猟奇趣味やオカルト教団、長すぎるモノローグなど――はあるものの、超チープ。謎行動&B級ギャルゲキャラの連発が……どちらかと言えばPCゲームの「雫」を元にしたやき回しを行う(毒電波とか言っちゃうし)。何故、冷静に高校生があの状況で陰部観察を濃密にやるのか? 更にキャラの一部に原作にいたキャラだったりするから、拍車をかけてたまったものではない。 オーケンの後書きだけが救いの一冊。2011/08/20
眠る山猫屋
3
再読。まず言っておきたいのは、あくまで大槻ケンジトリビュート作品だということ。大槻作品ほどには、振り切れていないかもしれない。もっとオリジナルとして勝負しても良かったのでは?と思ってしまう。2016/02/29
北白川にゃんこ
1
文体が特徴的なので、節を付けて歌うように読むとリズムに乗れて独特な世界観になる気がしました。しかしこの結末で続刊はどうするつもりなのだろう。2013/06/28
奈落
1
高校時代に原作を何度も何度も繰り返し読んでいたので手にとってはみたが……。文芸雑誌『ファウスト』で作者の小説を読んだ時にも思ったが、文体が合わないなぁ。一応、続編も出版されているようだが、どうしましょう?2013/05/26
アキヒコ
1
「莫迦」とか「厭」とか、難しいほうの漢字を使うのはなぜなんですかね。 あと「本統」とか。