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出版社内容情報
伝説の英雄プレスター・ジョンを描く超大作。
中世ヨーロッパ世界に於て、“東方にキリスト教を奉ずる強力な王がいる”と信じられ続けてきたプレスター・ジョン。その伝説の謎を追いつつ、“東方の王”の実態に迫る。キリスト教徒とイスラム教徒との戦いは長い間続き、十字軍の遠征はくり返され、民は相次ぐ戦乱に疲弊していた。そんな時代の中で生きた一人の騎士の姿を通して、プレスター・ジョンを描ききる。
内容説明
十一世紀の終わり、ヨーロッパのキリスト教国が中東に送った十字軍は、激しい戦闘の末、イスラム教徒(サラセン)から聖地エルサレムを勝ち取り、王国を建設した。しかし、その後再び、サラセン軍が勢いを取り戻し、エルサレム王国は、大いなる危機に瀕していた…。一方、はるか東方に位置する伝説のキリスト教国もまた、滅亡の時を迎えようとしていた。司祭王ヨハネは、忠臣クリストフォルスに、幼い二人の王子と、固く鎖で封印をした王家の剣を託した。剣は一本のみ。神に愛される者も一人。それは、金の髪の王子か、茶の髪の王子か。
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