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出版社内容情報
“鬼狩り”をするため森の中に入った充音と明日美。疲労と悲しみの極限で泣きどおしの明日美を、充音は励ますのだった。そんな時、明日美の名を呼ぶ妖しの声が…。闇の手は迫っていたのだ! 充音は負傷し瀕死の状態に!! そこにトキと名のる青年が現れて…!?
充音と明日美、そして蓮、数人の少女たちが消えてから数日後。彼女らがなかなか戻らないことに業を煮やしたテニス部員たちは、方方を捜し始めた。すると、音楽室に血まみれで傷だらけの人間が多数いた。すべて行方不明になった人々だった。そして、惨劇が夜の学園を支配した。一方、明日美と充音は森にいた。鬼たちを抹殺させるために、自分たちの存在を抹消しようと決断したのだった…。
内容説明
ひとりは、いや。ひとりでは生きてゆけない。ひとりで生きていたって、意味がないもの。だから、みんな。あたしを、ひとりにしないで。冷たい世界に、置いていかないで。ひとりぼっちにしないで…。―宮地明日美は、まぶたをこすった。悲しい夢を見ていたのだ。肩をゆすぶられ、現実に戻ると、目の前に藤原充音の顔があった。“鬼狩り”をするために、ふたりで家を出て数日。泣きどおしの明日美を、充音はなぐさめ、励ましてやるのだった。すると、その時。あぁ…すみぃ…。妖しの声が、どこからか湧いてきて…。