パレット文庫<br> 今、風が梢を渡る時〈前編〉

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パレット文庫
今、風が梢を渡る時〈前編〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 201p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094212341
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

旧制三高の寮を舞台に描く、感動の青春模様。

貧農の息子だが神童と呼ばれ、村長の養子となった沢良木犀。大阪・堺の裕福な薬商人の次男鴇浦智巳。共に医学を志す二人の、京都三高の寮生活を通して、暖かい心の交流を描く感動作。いじめ、嫉妬、暴行の果てに…?

内容説明

大正時代。兵庫の寒村の、小作農の四男・沢良木犀は、京都帝国大学の予科・第三高等学校に首席で合格した。医者一人おらず、貧しさゆえに愛娘を売るのも珍しくない村。沢良木の姉も家を去った。成績のよさを買われて村長宅に義子に出された沢良木だが、義母や義兄に虐められ、他人との間に距離をおく寡黙な青年になっていた。男ばかりの寄宿舎では同性愛肯定派もいて、沢良木は同室の男に襲われかけ、部屋替えが行われた。新しい同居人は鴇浦智巳。堺の商家の次男で穏やかで誠実。沢良木を貶める噂も聞き流す。沢良木は心を開くが、鴇浦は沢良木への想いに戸惑っていた。

著者等紹介

かわい有美子[カワイユミコ]
12月27日生まれ。山羊座。血液型A型。関西在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リリー

12
再読。質が高い、古き良き時代のお話。鴇浦が沢良木に覚えた、「なかなか人に慣れない小動物が、自分にだけ懐いた感じ」がとても良く出ていて、再読してても面白かったです(^-^)2016/01/21

リリー

9
お借り本。感想は後編でまとめて❤︎2015/12/14

やなせ きお

9
頭のよさを買われて養子に出されるが苛めを受け心を閉ざす青年、沢良木。その心をとき解いてゆく誠実で温厚な商家の次男坊鴇浦。母親譲りの美貌が仇となり沢良木が同室者に襲われてしまう。部屋替えを申し出、新たな同室者となった鴇浦。性の対象として沢良木を見る輩に眉根を寄せつつも己の気持ちに戸惑う一面も。気を許していると見てとれる沢良木の行動の数々に鴇浦と同じくドキドキさせられた。上級生の柚木に気に入られ、此方にも気を許していくが、周りからの陰湿な苛めにまたも遭う。鴇浦と沢良木、二人がまた出会うことはできるのだろうか。2014/11/05

りょう

3
再読。はじめは沢良木の頑なさに、なんだかな~という感じだけど、少しずつ打ち解けていく様子がよかった。それにしても、友達が謂れのない誹謗中傷をされていると分かっているのに、まったく力になれない鴇浦がちょっと情けない…。2013/11/17

natsu

3
ああやっぱり明治とか大正時代って良いなぁ…。眉目秀麗、頭脳明晰だけど、不幸な生い立ちのせいか周りに馴染めない沢良木が、寄宿舎生活で同室の鴇浦によって少しずつ心を開きかけた矢先に、あの事件。。。初めは文章が堅く感じられて取っ付きにくかったんだけど、途中からは夢中で読みました。後編では幸せになってほしい。2012/09/03

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