出版社内容情報
音を持たない、色を持たない記憶の中の風景が、ページをめくるたびに少しずつ甦り、やがて鮮やかな色彩となって、心の扉をノックする??幻想的で、ちょっぴりなつかしいような中谷美紀の世界を堪能してください。
なにげなく塗られたように見える色たちが、絶妙なストーリーとともに踊り出し、ひとりの老婆の哀しみを紡ぎだす。カタチを持たない心の中の風景がさまざまに色を変え、生きることの哀しみを映しだす??なつかしさとともに、ちょっぴり心を刺すもの哀しさ。思わず“あーっ…”というタメ息が漏れそうな中谷美紀のノスタルジック・ワールドは、読むたびにカタチを変え、色を変え、あなたの心に迫ってきます。●文庫書き下ろし オールカラー
内容説明
街の色、風の色、心の色。耳をすまし、目をつむると、いろんな風景が見えてくる。
著者等紹介
中谷美紀[ナカタニミキ]
1976年生まれ。東京都出身。女優。数々のTVドラマ、映画に出演
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
13
女優・中谷美紀がストーリーを書いた絵本。小さい女の子がいつも見る謎のお婆さん。そのお婆さんがある日…という感じのお話。ちょっと暗い感じの不思議な話だが、美女が書いたと思うと素敵だと思う助平な私。色んな解釈ができそうな内容でした。2013/10/11
καйυγα
6
ふと思う。気に掛けられないこと。知らんぷりされること。忘れられてしまうこと。とっても辛いことだと。こちらが云々かんぬん足掻き想っても、自分の存在を否定された瞬間、自分の存在価値を認められない瞬間、死んでしまった方がいいのだと。主張しても誇張しても、無いことにされてしまえば無機質以下なんだと。だから認め認められ、泣き、笑い、怒り、愛し合う。様々な感情が動力となり人らしさを形成するから。人が人であるために、人として生きていくために。僕は発信していく。忘れてしまうことより、忘れられてしまう怖さから逃げ出すために2014/09/16
ナカタふりそそ
2
孤独感とか寂寥感とかそういう心の傷を見せないために人は強がって生きるのかなあって思いました。2013/05/01
kei
2
孤独に対する感性がいいなあと思いました。マーク・ロスコのような絵が、想像をかきたてます。2009/11/06
asa
0
市図書館本。中谷美紀さんの絵と文。きれいな色の絵本。2016/08/21