出版社内容情報
温暖化で、30年後の東京はお風呂の温度になる。
気象は絶えず変化するもの。まして、46億年という恒久の時間を生きている地球の動きを考えれば、何が異常で何が正常かなど、明確に判断できる由もない。しかし、我々が文明を享受することによって、地球を蝕み、気象の変化を生み出していることも、また事実。本書では、人間の活動が地球に与えたダメージの過程を、気象学の数々のデータと精緻な分析をもとに、地球に生きるわれわれが進むべき道を探っていく。
内容説明
気象は絶えず変化するもの。まして、46億年という恒久の時間を生きている地球の動きを考えれば、何が異常で何が正常かなど、明確に判断できる由もない。しかし、我々が文明を享受することによって、地球を蝕み、気象の変化を生み出していることも、また事実。本書では、人間の活動が地球に与えたダメージの過程を、気象学の数々のデータと精緻な分析をもとに、地球に生きるわれわれが進むべき道を探っていく。
目次
1 あえぐ大気―気候変動と異常気象
2 大気と海洋のシーソーゲーム―エルニーニョ
3 地球温暖化―二酸化炭素の温室効果
4 海に沈む東京―南極の氷が解けるとき
5 オゾンホールの脅威―人間活動の反省
6 地球が日傘をさす―大気中のちり
7 緑のペスト―酸性雨
8 大都市は熱の孤島―ヒートアイランド
著者等紹介
浅井冨雄[アサイトミオ]
昭和7年、大阪府生まれ。京都大学理学部地球物理学科卒業。理学博士。39年、米国大気科学研究センター客員研究員、48年、東京大学海洋研洋研究所教授、のち所長を兼任。平成6年日本学術会議会員。東京大学名誉教授
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