小学館文庫<br> 鬼平料理番日記

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小学館文庫
鬼平料理番日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094164114
  • NDC分類 596.21
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「鬼平、田楽に舌鼓」のシナリオから関東串一本、関西串2本という絵献立を導き出した著者が「江戸の食」に迫る。

わずか数分の出番「消え物」に工夫を注ぐ、それが料理番。今風に言えばスタイリストだ。現代劇と異なり歴史への造詣の深さと卓抜した想像力を必要とする。阿部孤柳は約八年間『鬼平犯科帳』の料理番を勤めた。シナリオには「鬼平田楽に舌鼓」とだけ書かれている。そこから関東串一本、関西串二本という絵献立を導き出す作業だ。考古学に於ける発掘作業にも通ずるスリリングな考察で、「鬼平江戸の食」に迫る料理番日記。

内容説明

テレビドラマに於ける「食」は、ほとんど形だけのものという通例を打ち破ったのが『鬼平犯科帳』の大きな魅力のひとつだ。原作者池波正太郎氏のこだわりもあって、料理が重要な狂言廻しとなることが少なくない。わずか数分の出番「消え物」に工夫を注ぐ、それが料理番。今風に言えばスタイリストだ。現代劇と異なり歴史への造詣の深さと卓抜した想像力を必要とする。阿部孤柳氏は約八年間『鬼平犯科帳』の料理番を勤めた。シナリオには「鬼平田楽に舌鼓」とだけ、そこから関東串一本、関西串二本という絵献立を導き出す作業だ。考古学に於ける発掘作業にも通ずるスリリングな考察で、「鬼平江戸の食」に迫る料理番日記。

目次

第1章 おなじみ名物料理(軍鶏の臓物鍋;菜飯と田楽 ほか)
第2章 長谷川平蔵の食卓(鬼平の活躍した天明期の食事情;江戸の料理屋 ほか)
第3章 鬼平の江戸・旬の味(春(鮎並の煮つけ;白魚と豆腐の小鍋立て ほか)
夏(鮎飯・鮎膾;生鰹節の煮つけ ほか)
秋(沙魚の煮つけ;芋酒・芋膾 ほか)
冬(餡かけ豆腐とけんちん汁;汁ものいろいろ(兎汁・のっぺい汁・蜆汁・鴨脂と千住葱の吸物・狸汁) ほか)
鬼平流「料理人泣かせ」の料理(鯨骨の吸物・穂紫蘇の吸物・一本饂飩))
第4章 「消え物」をめぐって

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さいたまのたぬき

33
池波作品の魅力の一つ旬の料理の数々。池波さんは季節感を表すために旬の物が関わる料理をとても大事にしていたそうです。これを忠実に映像化しようとすると・・・・そんな苦労や鬼平で役を演じた俳優さんたちのエピソードなどを交えながらたくさんの料理を紹介してくれる本。ちょっと文章が読みにくい感じがしましたが、写真なども多くておなかのすく1冊でした2019/06/27

ドナルド@灯れ松明の火

9
13年間積読本だった。鬼平に出てくる料理をフジTV「鬼平犯科帳」放映時消えものを再現させた料理人のエッセイ。江戸時代の料理って工夫され美味しく食べていたんだと再認識。江戸前の素材や現代よりはるかにおいしいと断言された醤油や味噌を味わってみたい。2011/12/16

kinupon

5
鬼平に出てくる料理は、高級料亭から一般庶民の味まで様々です。この本はそれらの料理の中から再現をしていて面白かったです。2011/11/05

paichi81

4
カラーだし写真は豊富。しかしボリュームは薄め。梅安料理ごよみのほうが読み物としては楽しめるかな。

朱音

4
テレビドラマの「鬼平犯科帳」で、いわゆる「消え物」つまり本番で俳優さんが飲み食いする料理を担当されていたのがこの筆者。本職は割烹「かねさい」主人とあるからきっと私なんかが入るには敷居の高いようなお店なのかも。池波正太郎氏の本は、特に料理がおいしそうに描かれているのでドラマ化するときもその料理を生かして、江戸時代そのままに再現するところに苦労されているのが伝わってきた。・・・しかし読んでるとお腹が空いてくる本、なんだよねこれ・・・2002/11/23

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