出版社内容情報
名手・齋藤なずなが鮮やかに描く愛と哀しみの近代日本文学史。伝説の作家・岡本かの子の凄まじく奔放な生が衝撃を与える「堕天女」「聖家族」、定説に挑み宮澤賢治の恋の真相に迫った「恋文」など、傑作9話を収録。
作家たちの知られざる素顔を齋藤なずなが独自の感性で描き切った傑作短編集。岡本かの子の奔放な生とそれを支えた夫・一平の並外れた愛情が衝撃的な「堕天女」「聖家族」、定説に挑んで宮沢賢治の恋の真相に迫る「恋文」、あまりに短かった天才・樋口一葉の生涯を綴る「門」、晩年の太宰治の痛ましい心象風景を描いた「傷にしてナイフ」など9話を収録。作者自身の言葉と中野翠のエッセイを加えた「齋藤日本文藝史」の決定版!!
内容説明
神にも似た創作という行為と、人間としての情愛の間で揺れ動き苦悩した文学者たちの姿をとらえた傑作シリーズ。奔放な生を貫き通して伝説の作家と言われた岡本かの子と、彼女を支えた夫・一平の並外れた愛情が衝撃を与える『堕天女』『聖家族』、宮沢賢治の恋の真相に迫る『恋文』、享年二十四歳―あまりに短か過ぎた天才・樋口一葉の生涯を綴る『門』、晩年の太宰治と周辺の女たちを描いた『傷にしてナイフ』、岡倉天心が悠久の美への想いを語る『千年の夢』など名作九話。名手・斎藤なずなが鮮やかに描き切った愛と哀しみの近代日本文学史、ここに完結。
目次
第1話 堕天女―岡本一平と岡本かの子
第2話 聖家族―岡本かの子をめぐる男たち
第3話 恋文―宮沢賢治と保阪嘉内
第4話 葛の花―武者小路実篤と房子
第5話 門―樋口一葉をめぐる男たち
第6話 傷にしてナイフ―大宰治をめぐる女たち
第7話 心猿―島崎藤村と駒子
第8話 子象と雀―北原白秋と江口章子
第9話 千年の夢―岡倉天心と九鬼波津子
著者等紹介
斎藤なずな[サイトウナズナ]
1986年、第二一回ビッグコミック賞に『ダリア』で入選しデビュー。イラストレーターとしての経歴を生かした情感あふれるタッチで人々の心の襞に焦点を当てた作品が、共感と高い評価を呼んでいる
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感想・レビュー
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