小学館文庫<br> トラオ―徳田虎雄不随の病院王

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小学館文庫
トラオ―徳田虎雄不随の病院王

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094120479
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

徳田虎雄氏の「正体」に迫る決定版評伝

日本一の病院帝国を築いた徳洲会創設者・徳田虎雄氏がいま、己の「生」と向き合っている。ALSとは身体を動かす神経系が壊れ、全身の筋肉が縮んでいく難病だ。02年春に同病を患った徳田氏は、もはや全身の自由が利かない。
それでも眼球の動きで文字盤を追いながら、こう語るのだ。「これからがじんせいのしょうぶ」。
だがそんな徳田氏にも「運命の時」が近づいている。13年に徳洲会グループは、次男・毅氏の衆院選を巡る公選法違反容疑事件で東京地検特捜部の強制捜査を受ける。さらに徳田氏自身の病も進行し、眼の動きすらままならなくなる「完全なる閉じ込め状態」も、近く訪れるかもしれない。
窮地の徳田氏の「心奥」と徳洲会騒動の「核心」を気鋭のジャーナリスト・青木理氏が描く。

青木 理[アオキ オサム]
著・文・その他

内容説明

日本一の病院帝国を築きあげた徳洲会創設者・徳田虎雄氏がいま、己の「生」と向き合っている。ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは身体を動かす神経系が壊れ、全身の筋肉が縮んでいく難病だ。02年春に同病を患った徳田氏は、もはや全身の自由が利かない。それでも眼球の動きで文字盤を追いながらこう語るのだ。「これからがじんせいのしょうぶ」。だが徳田氏にも運命の時が近づいている。13年、衆院選を巡る公選法違反容疑事件で東京地検特捜部の強制捜査。病も進行し、眼の動きすらままならなくなる「完全なる閉じ込め状態」も、近く訪れるかもしれない。徳田氏はいま何を思うのか。

目次

1 ALSとの「死闘」
2 「差別」と「極貧」の少年時代
3 「保徳戦争」の全貌
4 「病院王」に群がる政治家たち
5 日本医師会との「相克」
6 「基地移設」に揺れた島
7 「徳田イズム」を体現する二人の医師

著者等紹介

青木理[アオキオサム]
1966年、長野県生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、共同通信に入社。ソウル特派員などを経て06年からフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

242
中々面白い内容で最後まで一気に読めた。徳田虎雄と言う1人の人間の生き様が分かって改めてめちゃくちゃな生き方をしてるなぁと思った。しかしその裏では患者を救いたいという意志の強さを感じられた。2016/06/30

hatayan

47
巨大医療グループ「徳洲会」の始祖・徳田虎雄の評伝。 虎雄は離島出身。幼少の頃弟を病で失ったことを原体験として、2浪後阪大医学部に入学。生命は平等という理念のもと30代で病院経営へ。地元医師会などの既得権益に勝つために政治を志し猪突猛進。目的のためには手段を選ばない虎雄の別称は「大いなる田舎者」「汚くないウンコ」「宗教の教祖」。 取材時に虎雄はALSという難病に冒されるも、眼球の動きで理事長の職務を果たしていました。 一代で帝国を作り上げ、難病にあっても諦めない人物の経歴に触れられる一冊です。2019/05/26

リキヨシオ

33
トラオこと徳田虎雄の壮絶な人生に迫るノンフィクション。「生命だけは平等だ」「年中無休24時間オープン」をモットーとした医療法人徳洲会を作り上げた経営者。「保徳戦争」という選挙闘争を繰り広げた政治家。ALS「筋萎縮性側索硬化症」を患った闘病生活。悪のイメージがとても強い人物で実際悪い事も多くしている。だけどこの怪人間の激烈な人生を「悪」と切り捨てるのはあまりにもったいない!良くも悪くもものすごいエネルギーの持ち主で、常人には考えられない価値観の持ち主…おそらくこの先ここまですさまじい人間はでてこない!2015/12/01

しあん

32
生命だけは平等だ‼︎初めて徳洲会病院に行った時、壁にこのフレーズが貼られているのを見た時はちょっとテンションが上がりました。彼と家族たちの人生を大河ドラマのようにドラマ化したら、めちゃくちゃ面白いと思うのです。トラオの生き様がもう凄まじいエネルギーだし、実の息子が「徳田虎雄と愉快な仲間たち」と評したり、トラオを知る栗本慎一郎の「普通、あんなに純粋に人は生きられない」と言う、そんな異様な魅力に人はトラオに魅せられるんだろうなと思うのです。2019/12/08

奥澤啓

30
徳田虎雄。ブルドーザーのような生き方の人である。そこのけ、そこのけ、トラオが通る。詳細な内容は読むしかない。このような人物、カリスマと言うべきか、トラオ教の教祖というべきか。この人が病院経営以外で猛烈な生き方を貫いたら、どのようなことを成しとげるのであろうか。毀誉褒貶の激しい人である。ある人は崇拝し、ある人は唾棄する。著者の青木理はテレビ・ラジオでも活躍する。猪瀬問題で徳州会について語るラジオ番組を聴いた。番組冒頭での徳田の人物評は、ひとこと、「ウザイ!」であった。徳田の顔は新興宗教の信者の顔である。2014/12/11

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