出版社内容情報
「行乞行脚」といえば諦念と覚悟を定めた揺るぎないイメージがある。しかし山頭火の行乞はものの見事にそれを逆転する。泥酔と悔恨、従容と無頼、高揚と悲嘆、それらの狭間を縦横に揺れ動く。人間の強さと弱さ、それを謳って憚らない「人間標本」それが山頭火だ。
山頭火の代表句500余句と行乞記をもとに、旅の達人真島満秀の旅情溢れる「日本の原風景」150景でつづる魅力の写真句行。いつもと反対方向行きの電車に乗ってみよう。忘れたものが見えてくる。■カラー愛蔵版 文庫ビジュアル
内容説明
「行乞行脚」と言えば諦念と覚悟を定めた揺るぎないイメージがある。しかし山頭火の行乞はものの見事にそれ逆転する。泥酔と悔恨、受容と無頼、高揚と悲嘆、それらの狭間を縦横に振れ動く。人間の強さと弱さ、それを謳って憚らない「人間標本」それが山頭火だ。
目次
雲
水
雨
風
道
山
草
夢
酒
行
著者等紹介
種田山頭火[タネダサントウカ]
1882年、山口県防府市に大地主の長男として生まれる。11歳の時に母が自殺、この体験が後の山頭火放浪の一因ともいわれている。32歳ころ自由律俳句の主潮流であった萩原井泉水主宰の『層雲』に参加、季語に頼らない俳句を目指す。生来の酒好きが高じ43歳のとき泥酔して進行中の熊本市電に仁王立ち、幸運にも事なきを得それを機に出家。45歳で一鉢一笠の行乞行脚に出る。以後59歳松山に没するまでの14年間を放浪と句作に過ごした
真島満秀[マシマミツヒデ]
1946年、長野県に生まれる。写真家。真島満秀写真事務所主宰。日本写真家協会会員。鉄道写真の第一人者。鉄道写真の概念を「汽笛の聞こえる範囲の世界」として捉えた作品は、国内外で高い評価を受けている
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