出版社内容情報
奈良大和を愛し、半世紀近く撮り続けた写真家・入江泰吉は、『万葉集』を学ぶことで古代の人々と花との深い関わりを知り、その美しさを再発見して「花は究極の美」であると考えるようになった。以来、晩年まで大和の山野を隅々まで歩き回り、楚々と咲く万葉の花を撮り続けたのである。 入江泰吉が花の写真を通して捉えようとした万葉びとの心に、日本文化の硯学・中西進の万葉集の花にまつわるエッセイとの新たな組み合わせで迫る写文集。★文庫オリジナル
内容説明
大和の花と風景を愛した写真家・入江泰吉と、万葉集の権威・中西進。両者の世界が共鳴して生まれた万葉の花をめぐる新たな魅力。奈良大和を愛し、半世紀近く撮り続けた入江泰吉は、『万葉集』を学ぶことで古代の人人と花との深い関わりを知り、その美しさを再発見して「花は究極の美」と考えるようになった。以来、晩年まで大和の山野を隅々まで歩き回り、楚々と咲く万葉の花を撮り続けたのである。彼がファインダー越しに捉えようとした万葉びとの心に、日本文化の碩学・中西進のエッセイで迫る写文集。
目次
萌え出づる春(春の訪れ;馬酔木の大和;春の花―梅と桜;斑鳩の春;水と女)
夏野ゆく(夏の花;紫草;剣の池の蓮葉)
入江泰吉エッセイ(万葉の花を訪ねて;万葉大和路)
秋立ちぬ(萩のふるさと;高円の秋;秋の花;もみじ)
冬ごもり(冬の花;吉隠陵;つらつら椿;春のあし音)
花のいのちを捉える入江作品
著者等紹介
入江泰吉[イリエタイキチ]
1905~1992年。奈良生まれ。大阪で写真店を開くが、戦災で焼失。失意の中で眼にしたふるさとの風景と仏像に感銘をうけ、以来50年近くの年月ひたすら大和路を撮り続けた
中西進[ナカニシススム]
1929年東京都生まれ。東京大学大学院修了。国文学者。現在帝塚山学院長、奈良県立万葉文化館館長。万葉集など古代文学の比較研究を中心に、幅広く日本文化・日本文学の研究、評論活動を手がける
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感想・レビュー
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