出版社内容情報
がんと闘いながら、芝居の原点を求めのぼりかかげて津々浦々。
のぼりをおっ立て、ふれ太鼓をたたいて、見知らぬ街に芝居の出前をする。そこに芝居を見たいという人たちがいれば、どんなところでも出掛けてゆく。座長・宇野重吉の長年の夢を実現させた旅廻り。行く先々で出会った人たちとの感動的な交流、一座の仲間の人間模様……この旅で初めて老婆を演じた(『おんにょろ盛衰記』)筆者がのびやかに、明るく、しかも淡々と描ききる旅の一こま。芝居の原点を求めた旅日記。解説・藤久ミネ。
内容説明
のぼりをおっ立て、ふれ太鼓をたたいて、見知らぬ街に芝居の出前をする。そこに芝居を見たいという人たちがいれば、どんなところでも出掛けてゆく―座長宇野重吉のそんな長年の夢を実現させた旅廻り。行く先々で出会った人たちとの感動的な交流、一座の仲間の人間模様、そして肺癌手術という危機を乗り越え、「舞台がリハビリ」と旅を続けて、『三年寝太郎』の舞台に立った座長宇野重吉の厳しさとやさしさ…この旅で初めて老婆を演じた(『おんにょろ盛衰記』)筆者がのびやかに、明るく、しかも淡々と描ききる旅の一こま一こま。
目次
第1章 宇野重吉一座旅日記(第一次巡業 1986年9月3日~10月11日;第二次巡業 1986年10月15日~12月6日;第三次巡業 1987年1月13日~3月4日;第四次巡業 1987年6月17日~8月8日;第五次巡業 1987年9月5日~10月10日)
第2章 わたしは俳優教室第一期生です
第3章 あったかくて厳しい先生