出版社内容情報
今に伝えたい、時代を超えた普遍の愛の形
宮崎駿監督「風立ちぬ」が大ヒットし、再び注目を集める作家・堀辰雄。ぜひ若い人にも、映画を観るだけでなく、堀辰雄の愛にあふれる作品世界に触れて欲しいと、刊行しました。
この文庫に収録されている作品は、「風立ちぬ」と「菜穂子」。映画のモチーフとなった「風立ちぬ」の物語を楽しめると同時に、映画「風立ちぬ」の主人公の名前となった「菜穂子」という作品を併せて読める、他にはない文庫となっています。堀辰雄の作品世界のみならず、宮崎監督へ思いをはせながら読んでみるのは、いかがでしょうか。
カバーは、累計1200万部を誇る大ヒット漫画「僕等がいた」を執筆された小畑友紀氏にお願いし、堀辰雄の世界を美しく透明感溢れる、そして今までにない装画で飾ってくださっています。
明治、大正、昭和、平成という時代の流れは変わっても、人を愛するという気持ちに違いがないということ、誰かを守ることで、自分が守られ強くなれることを感じる作品です。どうして今、堀辰雄作品なのか、是非一度手に取って読んでみてください。
【編集担当からのおすすめ情報】
以前、読んだはずの「風立ちぬ」。今回、再読にもかかわらず新たな発見の連続でした。全体を取り巻く透明な空気感、一途な思い、文体も物語も登場人物もすべてひっくるめて、2人といない堀辰雄という作家の溢れんばかりの才能を感じます。そして、この本を刊行するにあたり、初めて読んだ「菜穂子」。「風立ちぬ」と、全く違う作品世界が繰り広げられています。この二つの作品と小畑友紀さんのカバー、新しい堀辰雄の世界を感じて欲しいです。
内容説明
重病に冒され、高原のサナトリウムで療養を続ける節子。婚約者である「私」は、美しい自然の中で、生と死に向き合いながら、献身的に節子を支える。「菜穂子」も同時収録。
著者等紹介
堀辰雄[ホリタツオ]
1904年東京麹町区平河町に生まれる。東京帝国大学国文科卒。室生犀星や芥川龍之介と親交を深める。30年「聖家族」を発表。その後、34年に「美しい村」、38年に「風立ちぬ」、41年に「菜穂子」を発表。自身も結核を患う。53年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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博多のマコちん